手術日まで12日、出発までは10日を切りました。能天気な私もさすがにいろいろ準備で落ち着きません。いろいろな思いが交錯しています。手術の経過報告に関してはブログの投稿よりSNSでやろうかな、と考えています。Twitter (現X)はアカウントすら持ったことのない私ですが、リアルタイムに近い感じでお知らせするとすればああいうのが便利そう?

 

でも「言論の自由」を盾に偽情報、陰謀論を野放しにし、Twitterの情報源としての信頼性を叩き潰したイーロン・マスクを利することは例え塵のごとく微小であっても避けたいので敢えて(インスタグラムの)スレッズでやろうかな、と考えています。始めたらお知らせしますね。トランスヘイターのリンチカルチャーの格好の標的になるかもしれませんがそこまで読んでいただけないだろうと楽観?しています。

 

それはいいとして――今日はSRSの方法についてちょっと触れたいと思います。MTFのSRSでは大きく分けて反転法とS字結腸法があるのは多くの方がご存じかもしれません。簡単にいってしまえば反転法(PIV)は陰茎・陰嚢の皮膚を膣内壁に使う方法、S字結腸法は結腸の一部を切り取って膣として再利用?する方法です。

 

私の予定している手術は実は比較的新しい方法で腹膜法(PPTあるいはPPV)と呼ばれています。腹腔下部の腹膜を膣の特に深部の内壁に使う方法ですが、入り口付近は陰茎の皮膚で、基本は反転法と似ているのでPIVの一種と言えなくもないかもしれません。私は実はS字結腸をだいぶ前に失っているので選択肢としてはPIVかPPTかということなのですが、PPTに決めた理由は?

 

PPTの大きな特徴は膣深部に腹膜を使うので陰茎皮膚のみのPIVと比べて十分な深さが確保できること、そして腹膜は本来の(自然な)膣内壁のように粘膜ではないので自浄作用こそないものの、湿潤しており外皮である陰茎・陰嚢皮膚とは明らかに違うこと。デメリットとしては新しい技術なので症例数が少なく長期経過のデータが少ないこと、そして高額なこと。

 

私は以前述べた通り膣そのものが形成できない可能性もあるのですが、可能性があるならばPPTに賭けてみようということですね。N病院のR先生とZ先生のチームはPPT専門。PPT症例数、評判では全米トップクラスの上、術後の問題、再手術の件数が少ないというのも決め手になりました。さて、どうなるんでしょうか。膣形成が無理だったらPPTで有名なN病院を選んだ意味全くなし? そうかもしれません。まあR先生の外観の出来、術後の問題が少ないというのももちろん大事なんですが。

 

3週間以上自宅にいないことになりますが、食べ物大好きな私は術後の食べ物も心配しています。こちらの病院食の印象は健康に思い切り気を配った低塩分・低脂肪食、なんでもかんでも火を通し過ぎるので焼きすぎ煮すぎ、食欲が一気に失せるパサパサかゴムのような食感。はっきり言って超まずいだろうと予想しています。スリラッチャ、醤油、スパイス類をバックパックに忍ばせて病室に持ち込む算段ですがどうかな、5日もつかな。そして退院後。ヘルパーに来てくれるJが料理得意なんてことは期待していないので、退院後のおいしいものはほぼテイクアウトになると思います。退院後2週間の食費すごいことになるだろうなあ。

 

大手術を前に心配するピントがずれている私でした。

 

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