9月15日の投稿でお知らせした通り、今月は一時帰国で東京に滞在しています。そして6月2日の投稿では好きな温泉旅行に久しく行く機会がなかったことをお話ししましたが、今回実は強引に2泊で温泉旅行に行ってきました! 温泉目的なので当然全行程男装です。
行先は北陸のとある温泉地。北陸は訪ねたことがないこと、当然北陸新幹線にも乗ったことがないこともあって前から私の行きたいエリア候補上位に挙がっていました。旅行はグループですると宿泊費も割安になるし食事も楽しいのですが、私の場合ちょっと難点が。既婚女性として男性友人と同部屋旅行はできませんが、既婚レズビアン女性として女性の友人とも同部屋旅行ができないというややこしいことに。まあ既婚で夫婦揃ってないというのがそもそもレアケースなのかな。
というわけで多少高くついても食事が寂しくても一人旅決行です。出張でない一人旅なんて何年ぶりだろう?海外は23年ぶり?でも国内は?記憶にない位久々です。というか人生初めてかも。まだ時差ぼけの残る日の昼前、めちゃ混みしているかの有名な東京駅構内の駅弁屋で駅弁を買って新幹線に乗り込みました。うわー駅弁も超久しぶり!
北陸新幹線は初めてだけどそもそも新幹線が6年ぶり。日本の新幹線って米国の目を覆うばかりの悲惨な鉄道事情に比べるとはっきり言ってSFの世界です。時刻表通りの正確な運航、スムーズな加速、静粛度、揺れ、クルーの接客などすべての面で。すごいね。すごいです。関係者の皆さんの努力に頭が下がります。日本で乗り慣れている皆さんにはたぶん当たり前なんですけど。そして新幹線の快適な旅の後は風情溢れる日本のローカル線。
温泉宿に着いたら天候がいまいちなこともあってWiFiのセットが終わるなり温泉へ。とにかく私の今の身体、ちょっと微妙です。胸は5年近いHRTの甲斐もなくかなり平ら。同世代に多いメタボ男性のふくよかな乳房と比べると全然貧弱。でも斜めからだと絶対おかしい感じ。髪も薄くなってるとはいえ男性的なざんばら長髪ではなく、男装時のポニーテールでもなく、浴場へ向かうときは肩に届くくらいの髪をヘアクリップで上げて留めています。髪がお湯につからないようにと私なりの配慮のつもりですが、ヘアクリップで髪を上げてる長髪男性なんて見たことがない。私のいでたちかなり変、かな?
自分では全く分からないのは私の得意技なのですが、浴衣に着替えると腹をくくって勇躍――すたすたと男子風呂へ。途中誰にも会わず男子風呂に到着。のれんをくぐると… あれ?スリッパ2足だけ?広い脱衣所に人気はなし。浴衣を脱いでいよいよ浴室へ。緊張の一瞬。浴室へのスライドドアをあけたとき、それまで気が付かなかったもう一つの浴室への出入り口から一人の客が脱衣所に入れ替わりに入ったようです。で、肝心の男子風呂浴室は……湯煙もうもうですがここも人気無し。
身体を洗って暫く身体を温めた後もう一つの浴室へ。こちらは半露天風呂で小さいのですが、こちらにも誰もいません。全くの貸し切り状態?そんなの初めて。ちょっと温泉にはいるのが早かったのかも。でもその日は時差ぼけもあって夕食は自室で食べ、そのまま寝ついてしまいました。翌日朝食前にはまた温泉へ。浴場に入るとなんとまた無人。えーまじ?まあ温泉を楽しむという意味ではいいんですが。大きな浴槽にゆっくりつかってリラックスしているとガラッと戸が開いて誰か入ってきました。50代らしきその人は身体を洗って温泉につかりましたがこちらには一瞥もせず。
そうだよね。私も温泉で他人の身体なんて意識して見た記憶はありません。日本の浴場で他人の裸なんて気にしている人はごく少数派なのでは。大抵はゆっくりお風呂を楽しむのが目的なので。でもこの後のバイキングスタイルの朝食で意外な事実が判明します。結構広い朝食会場なのにテーブルが埋まっているのは3つか4つ。この宿ほとんど客がいない!
なぜだかさっぱりわかりませんが外国人団体客が直前キャンセルとか?でもこれじゃ温泉に人がいないのも道理。 というわけで今回の私の温泉旅行、私の今の身体が男子風呂でどう見られるかに関しては全くの空振りでした。温泉そのものはほぼ貸し切り状態で充分楽しんだのでそれはそれで大満足でしたが。ブログの内容がつまらなくなってしまって申し訳ないです。