前回私のSRSの第1希望であるN病院については全ての必要書類を提出し、初診日の繰り上げをひたすら待つ状態になったことをお話しました。実はN病院でSRSを希望する患者には情報交換用の(病院側が全く関与していない)SNSのグループがあります。日本でどの程度使われているのかわかりませんが、Discord(ディスコード)ってご存じですか?英語圏ではゲーマーを中心にかなりのユーザーがいるようなのですが、ここにN 病院のSRS希望患者グループがあり、友人Sがそこに私を招待してくれました。

 

ところが――有用な情報が多いのは助かるのですが、ほとんどのユーザーは手術後か、手術前の場合手術日が1年以内。初診日が3年近く先の私なんて居場所がありません。というか手術日の近いチャット参加者に対しての羨望で苦しくなってしまうばかり。3月末になると「私の手術日が繰り上がった!」「あ、私のも!」と喜びの投稿が… 繰り上がりを報告した投稿はたぶん5人以下だったと思いますが、私は思い切り打ちのめされてしまい、それ以来Discord にログインしなくなってしまいました。

 

ここでやっと重い腰を上げて私は他の選択肢、つまり他の病院へのコンタクトを開始します。一つはB病院。もう一つはM病院。両方とも地理的にはN病院より近く、評判も特にB病院はなかなかよさそうなのですが知り合い、友人でそこでSRSのお世話になった、あるいは手術を予定しているという例を私は知りませんでした。B病院は更に医療チームの評判は良くても事務方の評判が芳しくありません。そもそもだから第1希望にならなかったわけですが。

 

連絡しても返事がなかなかこない、何度催促してもスケジュールを入れてくれない、請求書のミスが多い、などなど。尻込みしたくなるような典型的な米国流顧客(患者)対応!ですがとりあえずB病院に連絡を入れてみることにしました。こちらもトランスジェンダー医療チームがあり、そこに連絡を取ったわけですが、驚いたことにすぐに返事が返ってきました。状況説明、患者登録とお決まりのステップの後でN病院の時と同じくプロセスの説明。

 

B病院では形成外科医との診察と泌尿器科医との診察が別々にあり、その間数か月間が開くとのこと。まず泌尿器科医のほうとの診察が第1ステップですが、有名なO先生だと待つけどM先生でよければということで提示された初診日は……なんとなんと6月1日!?

 

え、今年の?と思わず訊き返してしまいましたが初診がM先生でも手術そのものはO先生が主導するとのことで、私は二つ返事で2023年6月1日の初診日をお願いしました。もちろん悪名轟くB病院のスケジューリングを考慮すれば手術日確定まではかなりの紆余曲折が予想されますが、それはN病院も同じこと。かな?

 

この続きはまた間が開きます。すみません。4月末には新たな展開があったのですが、それも「SRSその8」の内容に含める予定です。

 

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(Cover image by Sasin Tipchai from Pixabay)