さて、5月26日の投稿で述べた通り2021年からはほぼ半分を女性と過ごすようになりました。
そして去年辺りからは女性として過ごす日が週4日。今年にはいってからはさらに増えています。6,7割くらいかな。外出開始当初はびくびくしっぱなしだった私もやっと本来の自分に慣れてきたみたい。私の医療系のアポは現在では眼科医以外全てカミングアウト済みですが、スーパーへの食料品買い出し、テイクアウトももちろん女性のままで。すでに外出開始から6年経っているわけですが、当初の恐怖感を思い出すとここまで来たのは感慨深いものがあります。
慣れてきた最大の要因はやっぱり周りの反応ですね。というか反応がないことです。つまりパスしてるのかしてないのか、あるいは配慮パスされているのかさっぱりわからないわけですが…私が周りの反応に無頓着というのも幸いしてる?でもとにかくあからさまにネガティブな対応をされたり明らかに(pronoun で)ミスジェンダーされたりすることは今のところありません。米国では、という注釈付きですが、実は一時帰国の時も気が付いたことはありません。私の視力の悪さがラッキーしてるのかな?
で、あいかわらず男装の日は諸処の理由――まだカミングアウトしていない人に会うなど――で週2、3日あるわけですが、男装の日とそうでない日の私の見かけの違いは歴然。男装の日は当然すっぴんで上から下まで全部男物ですが、女性の時はメークして完全に女性物、しかもスカートやワンピなどフェミ系ばかり。妻からすると「きちんとした格好(dress up)し過ぎ」なのです。
日本の都会では少し違うかもしれませんがこのあたりのシス女性の普段は超カジュアルの場合が多く、スーパーでの買い物やテイクアウト如きに私のような恰好だとかえって目立ちます。私としてもゴミ出しとか家事とか庭仕事とかの度にワンピから着替えて、なんて全然面倒。というわけで、最近スカート系でないカジュアルなコーデを探し中です。
でもこれがなかなか簡単ではありません。そもそもスカート系が多いのはパス度を上げるため。でも週4日、5日、となってくるとそれじゃ限界。コロナ禍以前から数年行ってないジム、山歩きやその他スポーツは?要は男女差のほとんどない作業着を着てても女性に見てもらえるにはどうしたらいい?メークと服装で誤魔化せないとなると超男性的骨格むき出しの私はパス度激下がりなのできついものがあります。
前にも苦悩を連ねましたが55年間もテストステロンを浴び続けた身体ではやっぱり辛い。苦しい。若いうちにHRTを始めた皆さんが羨ましい。どうしようもないのですがどうにかしなくては。幸い居住地米国というのは体格で目立たないので恵まれていますが、日本ではかなり無理っぽいです。もちろんパス度度外視と達観できるようになれば別ですが、パス度絶対主義の今の社会はやっぱり怖い。
でもこれも避けて通れない道かもしれません。そのうち私のパス度ガタ落ち非フェミ系コーデの写真をお見せする勇気もでるのかな、と思っています。さほど努力しなくても、男装しててもありのままで女性と認識してもらえるシス女性のみなさん、羨ましいです。