こちらで有名な(やや使い古された)ジョークに「トランス女性と女装者の違いは何?」というのがあります。答えは「3年」。5年だったかな? つまりトランス女性の多くが当初のうちは女装したいだけかも、どちらかわからない、といいう時期を経ているということですね。特に社会の知識、ネット上での情報が不正確で乏しかった数年前まではすぐはっきりわかる方のほうが少数派だったかもしれません。
基本的には男性の身体であること、男性として社会に認識されることに嫌悪感があれば性自認は女性の可能性が高いのでトランス女性。女性の格好をするのは好きだけど男性の身体で男性として社会で認識されるほうがしっくりくるというのであれば女装者、とされています。
でもそれでもよくわからない、という人達が多くいるのは間違いないと思います。私自身が自分の性自認を疑いだして最終的に女性であることを確信するまでに数年かかっているのでその気持ちはよくわかりますし、5月5日の投稿で触れましたがノンバイナリー、性自認のスぺクトラムの考え方を考慮するとそもそもどちらかはっきりしている人ばかりではないのです。
私の場合ですが、女性の服を身に着けたい、というより女性として周りに認識されたい、という願望が本当の気持ちだったんだという確信が決め手になりました。つまり女性として認識さえされればすっぴんで男性の服を着ててもOK。現実は残念ながらすっぴん男装で女性に認識してもらえる(Male-Fail)なんて滅多にないのですが。だからメークや女性の服装でなんとか女性に認識してもらおうとあがいているわけですが。
冒頭のジョークに戻りますが、もうひとつ。「女装者とトランス女性はどうやって見分ける?」という問いですが、答えは「ゆるふわワンピが女装者、ジーンズがトランス女性」なんだそうです。女装者はフェミニンな服装の場合が多く、トランス女性はシス女性と同じでパンツ系が多い、ということでそれはそれで納得なのですが、このジョーク、実は私にはちょっと都合が悪いのです。というのも私は今のところ(数少ない)ワードローブの大半がスカートかワンピ。スカートはいてるからトランスじゃない、とは思われたくない…
なぜ大半がスカートなの?ということですが、それは……このブログで何度も文句を垂れ流している私の超男性的骨格を隠すパンツ・ジーンズのスタイルがまだ見つかってないのです。広い肩幅とその上の巨顔のおかげでありもしないウエストがあるように見えるのはいいとしても、その下のヒップは全く無し。絞り込まれた(ように錯覚できる)ウエストからそのままの幅でストンと靴まで。シス女性にはほとんどあり得ない逆三角形体形なのでバレバレです。処置無しって感じ。
ヒップのあたりが緩めのパンツも試してみましたが未だに納得いくものがありません。世の中の女性がパンツ系にシフトしているのを見てちょっと先行き不安です。パス度さえ気にしなければどうでもいいことなんですが。