中学進学ではそれまでにない試練が。まず詰襟の制服。そして髪型。男子は三分刈り強制でした。これは辛かった。進学をお祝いされて始まった中学生活でしたが、人目に出たくなかったのを覚えています。友人たちと会えなくなっても隣の学区の中学校に女子として転校したい、と真剣に考えていました。もちろん当時としてはありえませんし、親にも当然言えることではありません。結局一年後親の転勤でその中学から首都圏の中学に転校になり、坊主頭だけは免れることになりましたが、詰襟の制服は6年間続きました。制服じゃなくてもあくまで男子扱いなので、女子の格好ができたわけではなかったのですが。
前回の投稿で小学校高学年頃から好きな女の子が気になるようになったと書きましたが、6年生あたりからは「気になる」レベルではなく本格的に恋愛感情をもつことになります。でも告白する勇気どころか、意中の子が近くにいるだけで緊張して全然関係ない隣にいる友人との会話が上の空になるていたらく。うじうじしているうちにその子には彼氏ができる、というのが毎回のパターンでした。高校になってもあいかわらずで、まったく同じパターンで片思いと失恋を繰り返していました。ラブコメで、告白できない男子キャラが好きな子とは緊張して口もきけないというシーンはよくありますが、私はいつもそれを地でいっていました。好きになる子がだれもが認めるキレイな子ばっかりだった、というのは認識していますが、好きになる人って選べるもの?「あの子すっごいかわいい!」が「無理だからやめとこ」につながらないのが問題だとはわかっていたのですが。
次回この時期の性別違和について書きます。