浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~ -17ページ目

浪花艶噺 ~Tales of TSUYA~

俊太郎さまの姿を借りた浪花女の妄想ブログです。
女性ホルモン絶賛捏造中!!!



この話は続きものです。


こちらよりどうぞ→

             ⅩⅢ










BLです。

苦手な方はお気を付けくださいませ。
















「うわ・・・」


気付いたのは悠だった。


「ん?どした?」


見て?と抱き合ってた身体を離して差し出された掌。


「うわ・・・カピカピ・・・」


「風呂、入るかー」


そう言って悠が立ち上がる。

確かに大概な状態だし、当たり前なんだけど。

何だか少しだけ淋しくて。


まだ胸とか腕とか、感触残ってんのに。

そう思うと、立ち上がる気になれない。

ひとりの部屋になんて、戻りたくない。



やべ、俺何かすげー面倒くせぇ・・・

うじうじそんな事を思ってると。


「恵?ほら、早くー」


俺の手を掴んで引っ張る悠。

なぁ、悠?

もしかして、俺の心ん中透けて見えんのか?

悠はいつだってこうやって俺の先回りをしてくれて。


俺がちゃんと気持ちを表現出来れば、って、

情けなかったり、申し訳なかったりする。

だけど、すごく嬉しいんだ。


本当はありがとう、って言いたいのを。

照れ隠しで、


「えー!アタシを脱がせてどうする気?」


なんてつい、茶化しちゃって。

そのくせ、語尾に♡マークがついてそうな声で。

我ながら、現金なヤツだと思う。



「シャワーでいい?湯溜める?」


「もう遅いし、シャワーでいいよ」


そう答えたのは、湯船なんか入っちゃうと。

正気を保てる自信がなかったから。

だってふたりで入ってたら絶対くっつきたくなるし。

そうなれば後はもう言わずもがな、な訳で。


あんな事しといて何だけど。

弾みで、とかは嫌だったり。

この期に及んで弾みも何もねーだろって思うけど。


やっぱ俺、面倒くせぇ・・・



「うおっ!これ落ちねぇー」


「ちょっ、毛んとこガビガビ!」


何つって、俺たちはふたり仲良く入浴した。

あぁ、至って健全な”入浴”だ。

男ふたりの風呂は騒がしくも楽しかった。


着るものが無いから、ホテル備え付けの浴衣を着て。

問題は・・・


「あ・・・パンツ替えねぇ・・・」


「だよな、俺も」


悲しいかな、男ふたり風呂場で。

ベッドの脇にくしゃっ と丸まって落ちてるそれを。

ゴシゴシ、石鹸で洗って。


「スースーするな」


「なー、落ち着かねぇな」


とか言いながら。


「朝までには乾くだろ」


エアコンのすぐ前に引っ掛けて。



「恵、どうする?もうちょっと飲む?」


「あぁ、俺自分の持って来るわ」


そう言って一旦自分の部屋へ戻る。



「うおおおお!!!」


ひとりになった途端、油断したのか気が抜けたのか。

急に今までの事が頭に蘇ってきて。

急にものすごく恥ずかしくなって。


ベッドに突っ伏して枕に顔を埋めて。

声を掻き消して思い切り叫んだ。


俺を抱き寄せる腕の力強さとか。

くちびるに触れる柔らかく濡れた感触とか。

高みへと連れ去る熱い指先とか。


それから、それから・・・



「あぁっ!!!」


しまった・・・

俺、悠のイク顔、見てねーじゃん!!!

自分の事で精一杯で。


馬鹿だ。

ほんと馬鹿だ。

あーあ、可愛い顔してたんだろうなぁ・・・


マジ、凹むわー。

あ、でも。

自分のは照れるし絶対見られたくないし。

さっきも見られてないはずだし。


仕方ない。

お互いさまって事で。

ひとりで勝手に折り合いをつけて。

飲み物片手に、悠の部屋へと戻った。



「おかえり、恵」


うわ、これ何かいい。

項の辺りがそわっ てした。


「ところでさ、部屋でコケたりとかしなかった?」


「・・・・・へ?」


「気のせいか。いや、揺れた様な気がしてさ?」


「・・・へっ、へぇー、地震かもな・・・」


危ない、危ない。

悠は敏感っと。



それから俺たちは。

何もなかったかの様に普通に。

長年の友だちの様に。

飲んで喋ってまた飲んで。


気付けば飲み物も底をつき。

時間は午前2時を少し過ぎたところ。


「恵、俺眠い」


「ん、俺も」


縺れ合う様にベッドへ身を投げ出した。














to be continued・・・










Love you all xxx ドキドキ