先日、通称「ツナ缶」と呼ばれる、アメリカの安物リール、
マーチン63を、30年ぶり位に、再び手に入れて、
もともと初心者向けの安いリールで、それがさらに中古での安物とは言え、
買ったからには、これで、パーマークのあるマス類を釣って、
「入魂」の儀式をせねばと思い、
また川にでかけようかと思ったが、
最近ちょっと疲れ気味なので、
なんだか遠出するほどの気合がない(笑)。

 

 

じゃ、またいつもの、
釣れないけど、行き帰りが楽な、近くの里川に行きますか(笑)

ホームから「山の上のラブレター」が見える駅で降りて、
トコトコ歩いて河原に。



ここは正式な漁協の管轄はなく、
地元の有志の放流のみでヤマメの数は少ない。
下流部は、ほとんどが人工的な小堰堤と、
まっ平らな平瀬との交代の連続で、景観に渓流らしい趣もない。
今年2回ほどここに来たが、
バラシばかりで、ヤマメさんは1匹しか手にしていないので
ちゃんと、「ツナ缶」に入魂できるかが不安。
前日の雨での増水に期待するしかないかなあ。



ロッドは、ノリエのスリーブの4-5番4ピース。
安物リールには、やっぱり庶民的な安いグラスロッドが合うなあ。



案の定、反応があるのはいつものカワムツ君。
前々回と違い、暖かくなって、ヤマメよりカワムツの活性が上がっていて
めぼしいポイントでは、大小のカワムツ君が、
やたら無邪気に、フライを突っつきに来る。



ポイントの上に木の枝が被さっているポイントが続いて
木にひっかけないようにするのに
いつもはサイドキャストなんかをするのだが
今日は、スペイキャストの「ペリーポーク」というのを試すと
おお、これがナカナカ良い。
なんでもっと早く、これを試さなかったんだろう、と思った。
右サイドでも、左サイドでも行ける。

自分のタックルと腕では、ダブルハンドでペリーポークをやる時のように
ガーンと遠くに飛ぶような感じには決してならないのだが、
フライラインの先のリーダーが、狭いループで、
途中の障害物の間をぬって、ピッと飛んでくれる。
まあ、自分のへぼなフライフィッシングなんて、
大部分が、近距離をセコく攻めるだけなので、これで十分(笑)



しかし掛かってくれるのは、やっぱりカワムツ君のみ。

久々に使ってみた、マーチン63は、
さすがに古くて、ギアがすり減っているのか、
ドラッグのリングを強めに再調整したけど、
やっぱり、フライラインを引っ張り出した時の、踏ん張りがなく、少し緩い。
また時折、小砂利が、スプールに挟まると、回転がつっかえたりするが、
それ以外は特に問題なし。



その後も、カワムツ君のみの猛攻がつづくので、
アクションカメラでの録画もやめて
あきらめモードで、階段状の堰堤をさぐっていたら、
やっと、パーマークのある小さい魚が‥
10cmほどのヤマメ。
むむむ、この魚で、「入魂」できたと言えるのか?
微妙だが、
自分のようなぽんこつ釣り師には十分なのでは??(笑)
そして、おチビヤマメは、証拠写真撮影まえに、
自分の手をすり抜けて去っていったのだった(笑)

前日の雨で増水気味なのが幸いしてたのか
その後、2連続でヤマメのアタックがあるが
またバラしてしまう。


う~ん、、これは前々回のこの川での釣りと同じ状況だ‥
これが、自分が「ぽんこつ」たる所以か(笑)
カワムツ君たちが、あまりに毛ばりを飲み込んでしまうので、
カディスを16番から14番に代えて、
飲み込まれないように、早アワセすると、
今度は、ヤマメさんとの合わせに失敗する(笑)。
年々、自分のフライ釣りは、さらに下手になっていくなあ(爆笑)

そして、前々回、川沿いの、ほぼ絶壁の護岸ブロックの側面という
過酷な場所にはえていたサボテンと再会。
今回は、立派な黄色い花を咲かせていた。
黄色い花なのは意外な感じ。
財津和夫の歌で、サボテンの花は、
ちっちゃな控えめなものだと勝手に思っていたが、
実物は結構ボリュームのある立派な花に見える。
サボテンの種類にもよるんだろうか?
自分の安スマホで、曇り空で、

下の遠距離から撮ったので、うまく映らず、
その感じが良く伝えられないのが残念。

↓今年の春ごろの、サボテン君。

ここは実は川沿いの国道の端の絶壁で、高さは下から3mくらいあります。

毎秒・毎日が崖っぷち(笑)


それにしても、やっぱり生き物の生命力って
すごいもんだなあとあらためて思ったりする。

その後も、ヤマメさんを追って釣り上るも、カワムツさんのみ。
ルアーに切り替えて、上流の、自然の景観の残る、
山岳渓流のような渓相の区間がわずかにある場所に行けば
まだ可能性はあるのだけれど
今日は、あくまでフライだけで、マーチンで釣りたいなあ…。
決して、映像「映え」するような、
フォトジェニックな魚をのぞむつもりはなくて、
せめて写真に写せる大きさのヤマメを釣って、
マーチン63とならべて撮りたいと思うのだが、
その後、小さな神社の横の流れでも、良型らしいヤマメをバラす(笑)

 

↓この御神木の太さを見ると、

この小さな神社の古さは、ヘタな新興国家の数倍の時間かも…

 

そうして、いつもの、ぽんこつな釣りで時間切れ。

マーチン63への「入魂儀式」は
微妙すぎる結果で終わったが、
「サボテンの花」を見れただけでも収穫かな?
そうしてヘタクソな釣り師は、
またしても「花鳥風月」に逃避するのであった(笑)

チューリップの原曲の「サボテンの花」
自分は原曲をリアルタイムで聴く機会がなかったし、
ドラマの放映時も、特にファンだった訳でもないので
この曲についてなにか思い出がある訳でもないですが、
やっぱいい曲ですね。
いまのJPOPではこういう曲はもう出ないのかも。