先週の大雨で、土日に予定していた釣りがダメになったが、
大きな台風の時のような、連続豪雨まではいかなかったので、
これはひょっとして、自分がよく行く近郊の里川では、
丁度いい増水になって、調子よいのでは?
と、ついつい、釣り師に特有の妄想が、ふくらんでしまい、
急遽、無理くり、平日の有休をひねりだし、
近郊のM川と、K川へ行くことに。



ここは、ふだんはチョロチョロの小川で、
趣のない市街地をながれる川であり、
源流志向の、玄人の渓流マンなら、見向きもしない川。
平常時は、魚も少なく、スレていて、
エサ釣りでもしないと、あんまりヒットしないのだが、
大雨の増水後は、上流から落ちてきた天然ヤマメや、
管理釣り場からの、逃げ出しニジマスが釣れるので、
過去、なんども増水後に、楽しい釣りが出来たことが多い。

10時ごろ現地へ。
こんな市街地の中の流れから入川。
水量はいつもの倍以上あっていい感じ。

 

今回も、フライとルアーの両方のタックルを持参。

 

現場の増水の雰囲気から、

まずは、ルアーで探ってみる。


自作の振り出しグラス5.6フィートに、
自作スプリング5回巻きを仕込んだ、ミッチェル408に、
いつもの、自作スピナーJKB60。

 

 

 

 


 

 

いつもニジマスかヤマメがついているポイントで、
良型のニジマスがスピナーに反応。


その後、何度かスピナーを流すが、

見切られてしまったのか、まったく反応しなくなる。
そして、その場を逃げもせず、時折、水面に浮かんで来ては、
何度も、羽虫を食べている様子が見える。


これは‥と思い、急遽、フライにチェンジ。
7フィートの自作振り出しグラスロッドに換え、
16番のエルクヘアーカディスを流すが、
増水で、川の流れがいつもより速く、
いま、ニジマスが定位している淵の尻では、
ラインにドラッグか掛かって、すぐ流されてしまう。



されば、と思い、エルクヘアーカディスを枝針に移し、
ティペット先端には,オモリ入りの12番の黒いニンフをつけて、
即席のルースニング(フライでのウキ釣り)の仕掛けにして流す。


こうすると、水中のニンフが重しの役目をして、
水面上のウキ代わりのカディスが、流れに押されにくくなり、
いまニジマスのいる所の、瀬尻のギリギリまで、ゆっくり漂ってくれる。
そして、カディスとニンフの両方に、ヒットのチャンスがある。


ウキ代わりのカディスは、
エルクヘアーを、オーバーマテリアル気味にいっぱい巻いたものを使えば、
意外と沈まず、ウキとしての役割もしてくれて、
魚が水中のニンフを食った時のアタリも、意外と明確に出てくれる。

また、本物のルースニングのウキは、空気抵抗が強く投げにくく、

水面上でも抵抗が強くドラッグが掛かりやすいが、

ウキ自体を毛ばりにしてしまえば、ラインも投げやすく、ドラグもかかりずらい。

ただし、浮力は、ルースニングのウキには、たぶん数倍劣るので、

ティペットに、ガン玉などのオモリは付けられず、

ニンフの本体内部だけにオモリをかまして、

水中に沈むようにしないといけないのが難点。

その「ぽんこつ式ルースニングリーダー」の仕掛けは、

下記のこんな感じです(笑)

絵も、ポンコツですみません(爆笑)



狙ったポイントに流してみると、

水中にいる、別の小魚たちが、ニンフに反応しているが、
しかしニジマスは、水中のニンフに反応する気配が見られない。

しかし、あきらめずに何度も流す。
自分の過去の体験からすると、

管理釣り場から逃げ出して、川に居付いたニジマスは、
ルアーに対しては、すぐ慣れてしまい、見切ってしまうけど、
フライには、何度でもチェイスしてくれることが、けっこうあった。



そして、ついに、狙いのニジマスがヒット。
目測で27~28cmくらいのサイズ。
ティペット先端のニンフでなく、ウキ代わりのカディスに食らいついた。


この魚は、鼻の形からは、たぶんメスなのだろうと思われるが、
メスのニジマスは、オスみたいに派手な暴れ方はあまりしないが、
水中でぐいぐいと、何度も潜ろうとして、重いトルク感のある、
イワナか、ブラウンみたいな引き味になることが多い。



即席ルースニングにして、水中のニンフを食わず、
ウキ代わりのドライフライに、釣れちゃうのは皮肉な話だが、
水中のニンフが下にぶら下がることで
速い流れに負けず、水面のドライフライが、

ゆっくりと狙いの場所を漂うことでのヒットだから、
結果オーライかな?


 

それから、またルアーに戻って釣り上る。
街道の橋の下では、
いつものカワムツ君がヒット。



その上の、夏には子供たちの水遊び場になるプールは
増水していい感じなのだが、魚の反応は薄い。

 


 


 

そのため、自作スピナーを、金色から
銀色にチェンジ。
増水後の、笹濁りの場合は、金色は見えにくくなるので、
見えやすい銀色にすると、いい釣果が得られたことが多い。


それが、功を奏したのか、
その上の、K川の流入点のポイントでは、
ニジマスが、スピナーに食らいつくも、
掛かりが浅く、バラしてしまう。




そして、それから右のK川を上っていく。

K川の水量も、いつもの倍以上。

ヤマメやニジマスがいつもついているよさげなポイントでは反応なし。

 

 

 

↓この小さな堰堤で、ミノーサイズのヤマメがヒット。


今年、ルアーで釣れた最初のヤマメが、極小サイズ(笑)
そういえば、今年最初にフライで釣ったカワムツ君も、
5cmだったけな~(爆笑)



つぎの、いつもヤマメのいるポイントでは、
チビヤマメを2回連続でバラシ(笑)

 

↓この辺の区間は、秋の紅葉の時期には、美しい風景にかわります。


↓たとえば、晩秋には、こんな感じで‥

 

この辺は、渓相も良いのですが、右に一般道、

すぐ左には、登山者用の遊歩道があり、意外に人が入りやすくて、

サカナは、いつもスレています。

 

 

 

 

その後、川岸も、川底も、すべてコンクリートの
完全な三面護岸の堰堤を狙う。


ここでは、深い所が水深50cm程度しかないが、
こんなところは、増水時は一番の狙いどころ。


そこで、やっとまともなサイズのヤマメさんが、ヒット。
この魚は、パーマークが独特の個性的な模様だったが、
こんな過酷なポイントに、居付いているというのは、
やっぱり、ヤマメの生命力は強いんだな、と思わせる。


そしてやはり、増水時の笹濁りの時は、
スピナーは、金色より、銀色の方が、反応が良いのを実感。


それから、ルアーロッドを、
5フートの自作振り出しグラスにチェンジ。
これは、エサ釣りのズームロッドみたいに
長さをさらに短い4.4フートにもチェンジできる。



ズームで、5フィートから、4.4チェンジにして、
小さな枝沢の、小滝をねらう。

↓このロッドを自作した様子は、下記のブログをご覧ください。

 

 

 


その小滝で、最初の、キャスト失敗の後、
ヤマメがヒットするも、
バラす‥。

ロッドを、もとの5フィートに戻して、
流れの本筋に戻る。



堰堤で、2連続でチビヤマメがヒット。

うわわわ~、これでは、またいつもの、
「ぽんこつ小物マイスター」に逆戻りかいな?(爆笑)


 

 

堰堤上の区間は、人が入りやすいのか

魚がいつもスレています。

↓この区間は、いつも魚がいるのに、ナカナカ釣れない…

↓この何の変哲もない平坦な区間は、魚が残っていて釣れたりします。

 

↓ここは、見た目は良いのに、何故かいつも釣れないポイント‥

過去一度も、魚がヒットした記憶がない(笑)

↓このポイントは魚がいますが、意外にも釣りにくいです。

 

↓ここも、いつも魚がいて釣れますが、

今回は、一回のチェイスがあるのみで、不調でした。

 

その後、さらに川を釣りあがり、
「極小」サイズではなく、
とりあえず、小物くらいのヤマメが、2匹釣れてくれたので納竿。

↓ちいさくとも、やっぱりヤマメはキレイ。


思えば、ヤマメは、3匹、
チビサイズまで入れれば6匹、
それにニジマスも釣れたので、
最近の不調からすれば、全然マシな釣果だった(笑)。

 

↓この支流の流れ込みも、魚はいますが、スレていてヒットしにくい。




 

また、ミッチェル用に自分で作った5回巻きスプリングも、

終日、問題なく作動してくれたし、

それに、管理釣り場から逃げ出して、
川に居付いたニジマスは、フライでなら、しつこく狙っても、

なんとか釣れる可能性が高いのと、
増水時の笹濁りの時は、スピナーは「銀色」がいいというのも、
あらためて実感できたので、

良しとしましょう(笑)

 

 

 

↓ 後日、同じ川にいった続編記事もありますので、よかったらご覧くださいww