先日、ミッチェルのベールスプリングを自作してみたので、
それを本体に組み込んで、現場の川で試すことに。
そして、今回は、それと同時に、
最近自分が取り組んでいる「変態ルアー」の数々を試すことに(笑)。
「変態ルアー」の趣旨は2つあって
①フライのマテリアルを、ルアーに組み込んで釣力アップをねらう。
②異なる種類のルアーを合体させて、釣力アップ。
要は、プロレス技に例えれば、
ドラゴンスリーパーだけでは、相手に逃げられてしまうこともあるが、
それに脚も相手にからめる複合技のストレッチプラムなら、
相手からギブアップを奪う可能性が高くなるじゃないか?(笑)
そんでもって、今回用意した、
変態ルアーの数々。
↓●変態 その1 スピナー+ウェットフライ
これは、自作のスピナーに、がまかつシングルフック52でウェットフライを巻いて
テールにくっつけたもの。
これは、ここ数年どの川でも実績があって、
いまや、自分の渓流釣りのメインルアー。
ただし、毛ばりの部分で、ハックルをドライフライのようにたくさん巻いたり
テールのブラウンマラードを多く巻きすぎると、魚が咥えきれずバレるので
控えめなアンダーマテリアルで作る。
でも、スピナー+毛ばり というのは、まだ軽度の変態で(笑)
市販品では、スウェーデンのマイラン・パンサー、
イタリアの、パンサー・マーチン、
他に、ルースターテールとかモスカとか、いろいろ普通にある。
↓●変態 その2 スプーン + 小型ストリーマー
湖で使う、マラブーのストリーマーを小型化して、
スプーンにくっつけたもの。
確か、サクラマスを狙う人が
10グラム以上のスプーンに、こんなチューニングをしてたのを、
何かのブログで見た気がする。
↓●変態 その3 ミノー + 小型ストリーマー
ラパラのCD-1のニジマスカラーに、市販の目玉をくっつけて
お尻に、ラビットファーの小型ストリーマーをくっつけたもの。
↓しかし、フライ素材をテールに組み合わせる場合、
スピナーやスプーンはその泳ぎに対する影響が少ないのですが、
通常のミノーで、テールにフライ素材を巻いたフックをジョイントすると
ほとんどウォブリングしなくなってしまいます‥。
これが生きるのは
CD-1か、クランクみたいに、丸くて、
常にテールがキビキビ動くものじゃないと、
良く泳ぎません。(自宅のふろ場の浴槽内での調査の結果ww)
↓●変態 その4 スピナー + ミノー
自作のスピナーに、
ラパラCD-1で、市販の目玉をつけて、アワビ風のシールを貼ったものをジョイント。
これは、スミスのAR-HDミノーのミノー部分が、ヒラ打ちタイプなので、
そこをもっとウォブリングするミノーにしたら、
ツィッチせんでも、ただ巻きで釣れるんじゃないの?
と思って作った物。
これは、市販の、ラパラBLUEFOXビブラックスミノースピンで、
ミノー部分にリップをつけたのと同じことになる。
↓ついでに、スミスのかなりちっちゃいミノーのバージョンも作ってみた。
↓●変態 その5 スピナー + スプーン
スピナーのブレードの回転と、
スプーンのウォブリングが合わさったら、
アピール抜群じゃないかと思って作ったもの。
↓●変態 その6 スピナー+スプーン+毛ばり
これは、変態の限りを尽くしたものですが(笑い)、
なにぶん、全長が長くなりすぎて、
キャストした時に、ルアーの各ジョイント部分に、テールのフックがからまり、
「く」の字になってしまうので、
実戦ではトラブルばっかり発生して、ダメでした。
これらの数々の「変態」たちをひきつれて、
山梨のマイナーな小さな川に出かけてみましたが、
結果は「全敗」でした(大爆笑)
川のコンディションも悪くないし、
先行者の足跡もないし、
そこそこ魚影もあり、
何度もルアーを追っかけてくるのですが、
どの魚も、なかなか食いついてくれません。
↓この区間では、多くのヤマメの姿があり、
一度フッキング後のバラシもあったのですが、
やはり、ルアーが「変態」すぎるのか…(笑)
↓この川名物の、川のド真ん中に鎮座する「落石の大岩」
↓暗い岩礁帯を抜ける先に、明るい区間がみえます。
↓ここの、護岸ブロックの下には、いつもヤマメがいるはずなんですが…
↓この小さな流れ込みで、むかしドライフライで
チッコイ岩魚さんを釣ったものでした‥
↓明るい開けた部分でも、魚はいて、チェイスもあるが食いつかず…。
↓ミッチェルに組み込んだ、自作スプリングは、
実戦でも、終始支障なく安定して作動してくれたのですが…
↓去年、小型ヤマメの釣れた小堰堤もダメ。
↓堰堤上の、プールでは、2匹の良型が何度もルアーを追いますが
食いつかず…
↓去年良型のイワナさんが出たポイントも不発。
↓最後に、ゴルジュ帯の、深い淵を
ほぼ真上から、メタルバイブで攻めますがこれもダメ。
↓ダイワのメタルバイブで、どん深のポイントを攻めてみましたが…。
むむむむ‥
このままでは、「完全ボーズ」の危機。
さればと、フライにチェンジし、
これまで上ってきたルートを、釣り下っていく事に。
自作の振り出しフライグラスロッドに、
NACのフライツァイトをセット
しかし、フライのエルクヘアーカディス16番に
1~2回ヤマメのアタックがありますが
その後、上流で何かの工事が始まり
川が笹濁りに‥
↓ 釣りの開始地点近くまで下った
淵の下のプールの尻で、複数のライズが‥
そして、本日唯一の釣果が
エルクヘアーに食らいついた
ちいさなタカハヤ君でした。
「変態ルアー」にこだわって、
とても痛ましい結果になりましたが(笑い)、
とりあえず、いい反応があったのは
いつもの自作スピナーJKB60。
そして、変態ルアーの合間で、
久々に使ったみた
シントワの小型ミノーがなかなか反応が良かったのですが…
またこれ販売してくれないかなあ…
1000円と安くて、これで30cmのイワナが釣れたこともあるのに(昔話www)
↓そして、変態の名誉のために言及しますが(笑い)
今日使ったうちで、下の2つの変態ルアーは
過去に、別の川で、ヤマメが釣れた実績はあります。
やっぱり、ルアーという武器は、
変に凝った複合技にするのではなく、
スタン・ハンセンの「ラリアート」
あるいは、鶴田の「ヘソ投げバックドロップ」みたいに
シンプルな機能に限定して、
それを極めたルアーが一番なのかも(笑)
さて、納竿いたしますか‥
そして、いつもの帰路をトボトボ歩いて駅に向かいます‥
↓帰り道途中、
ばったもんの鉄腕ア●ムが、
『次は、頑張れよ』と自分を慰めてくれます(笑)
↓いつもの駅前のベンチで一休み。
今年、これまで3回ほど
ヤマメのいる川に出かけたが、
3回中、2回の「マス類のボーズ」
なんとマス類ボーズ率が、脅威の約66パーセント!!(笑)
帰りの電車のなかで、
「funny bunny」を聴いて
こころを慰めよう‥www