JR鹿児島本線(博多~熊本間)の話 | 旅人のコウ(maplenet)さんのブログ

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九州新幹線が全線開通して4ヵ月経とうとしている。
新幹線が全線開業し、人とお金の流れが変わってきているが、新幹線の陰に隠れてしまった在来線の話を少し…。

新幹線開業前の話だが、博多~久留米間は、全国的にも有数の過密ダイヤ区間であった。長崎方面、熊本方面、大分方面の特急列車と、快速電車・普通電車・貨物列車が乗り入れており、本来なら鳥栖~博多間は複々線化しても良いくらいの本数だった。利用客も地方部にしては多く、過密ダイヤを工夫しながら、西鉄に対抗して快速を走らせているといった感じだった。ダイヤに余裕のある博多~門司間とは対照的。

現在は、小倉・博多~熊本間を結んでいた「リレーつばめ」がすべてなくなり、「有明」も早朝・朝夕ラッシュ時・深夜時間帯を除いて廃止されたので、ダイヤに余裕ができている。

さて、小倉~博多~久留米間は、国鉄時代に複々線化してしまうと良かったと思う。この区間の沿線人口は軽く100万人を超え、福岡都市圏のベッドタウンとして発展した都市が沿線にあるからだ。国鉄時代は、まだ国内の経済成長も著しく予算の制約が今よりも緩かった。今更、複々線化しようと思っても、予算もないし(民営化されてるから)沿線の都市化で用地買収も困難に。九州新幹線開業で、在来線よりも新幹線に客をシフトさせたいJRの意向もあるので無理だろう。
国鉄時代に、将来の発展を見越して複々線化したJR西日本の西明石~草津間は、現在他の私鉄を圧倒し優位を保っているし、とても速い。(大阪-草津(滋賀県)間を50分弱程度で結ぶ。)九州でもそんな風に複々線化がされていれば・・・多分、交通体系が大きく変わっていたのではないか。

九州新幹線開業により、ダイヤにゆとりができたのだから、博多~熊本間は普通電車と快速電車のさらなる増発とスピードアップを望む。本気で西鉄と対抗するなら、西鉄に劣っている料金面と快速・普通の運行本数を見直すべきだ。さらに欲を言えば、一部複々線化もして欲しいところ。直通快速の運行がなされていない荒尾以南の区間も、博多までの直通の快速を設定があれば便利だ。新幹線の高い料金をさけるため、実際に福岡空港からの客が大牟田・荒尾・熊本方面へ向かう快速・普通電車に見られるようになった。以前は「リレーつばめ」と「有明」を利用していた客層だ。

しかし、今後は少子高齢化の影響で在来線の利用客は今度少しずつ減少していく。増発は考えにくい。熊本~大牟田間に快速がデータイムに毎時1本設定されただけでもかなり良かったのだから。普通電車を新幹線開業前の毎時2本から減らさずに、快速をデータイムに毎時1本、朝夕ラッシュ時に数本程度設定すると便利になり、利用客も伸びるのでは?と感じる。

熊本都市圏は、人口規模の割には公共交通機関(特に鉄道)の発達が弱い。熊本駅が現在の新町付近(交通センターがあるところ)にもともとはできる予定だったそうだが、明治時代に地域住民の反対にあい、街の端っこに追いやられた歴史があると聞いたことがある。交通網の整備は、数百年先の未来にも大きく影響することなので、将来の都市のカタチを考えて行うべきだったのだ。

$旅人のコウ(maplenet)さんのブログ-特急有明
(深夜の時間帯に走っている博多発の特急有明の様子。)