アラブ諸国の政変

チュニジアでの事件がきっかけで、エジプトはすごいことになっています。地中海に面しているアフリカの国は、観光立国のイメージがあり、平和で安定していると思っていました。でも、実際は独裁体制に近い政治体制だったんですね…。アルジェリアやイエメンなどにも飛び火してるんで、中東はしばらく不安定な状況が続くでしょう。エジプトがイランみたいに極端な原理主義に走らないといいけど。

イスラエル…と友好関係だったエジプトが、一変して反イスラエルに舵を切ったら、またあのあたりで戦争が起こりそう。アメリカのアラブ戦略も練り直しですね。

世界史で習ったことなんですけど、中東は複雑で…さかのぼればバビロン捕囚まで行き着いちゃう歴史的な重みのあるところ。一番まずかったのが、第1次世界大戦前のイギリスの外交。矛盾した約束事をしちゃうから、後々こんな風に複雑化しちゃうんです。

スーダンも泥沼の内戦がとりあえず一息し、南部は正式に独立する模様。でも、ダルフール地方の問題もあるし、宗派対立も根深いし…中東やアラブ諸国・北アフリカ周辺の安定化はいつの事になるやら。

「みんなちがって　みんないい」
お互いを認め合える世の中なら、こんな争いごとは起こらないはず。
でも、理想と現実の大きな乖離にため息が出ます。

子どものけんかも、国同士の戦争も、内戦も、根本的なことは似ているって感じることがあります。