性同一性障害を分かりやすく理解できるドラマ紹介 | 旅人のコウ(maplenet)さんのブログ

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ADHD(アスペルガーもちょっと入ってる)のサラリーマンが綴る意味不明な奮闘記録のブログ。社会の出来事、ジェンダー、発達障害、マニアックな趣味など、いろいろ綴っていきます。

俺が性同一性障害に関心を持ったきっかけのドラマがあります。
2006年に放送された「私が私であるために」という特別企画の番組です。

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この番組の中で、紅白にも出場した歌手の中村中さんが出演されて、ご存知の方も多いと思いますが後にヒット曲となった「友達の詩」を歌っています。この番組がひとつのきっかけとなり、「友達の詩」ロングセラーのヒット曲になりました。

ストーリーは以下の通り---------------

大学生のひかるには、仲間には言えない事があった。彼女は生まれながら、性同一性障害という、心は女性なのに体は男性という障害を抱えていた。

ある日、ひかるは性転換手術をしたいと姉のいぶきに相談。いぶきの提案で父親の誠一の誕生日に告白する事になった。ひかるは、いぶきと母親の典子と、心を込めて誕生日のための料理を作ったものの、ワンピース姿に化粧をしているひかるに父親は激怒し、衝突してしまう。

同じ性同一性障害を抱える凛が確実に自身の夢への実現に向かう姿を見て、何とか自分の思いを説得しようと奮起する矢先、偶然遭遇したあゆみに自己存在を否定され、その場を見ていた智にも軽蔑されてしまう。更に一向に理解を示さない父親の誠一に、ひかるは「私を殺して」と泣き叫ぶ。ひかるの存在を恋人に打ち明けた姉のいぶきも、弟の性同一性障害を理由に婚約破棄を告げられたと泣きわめく…。


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このドラマを見て、ショックを受けました爆弾

自分の感じていた生きづらさと共通するところがかなりあったからです。
この番組を始めてみたとき、オレ自身はまだ発達障害だということを知らなかったし、脳の作りも中性的だとはっきりと医師に診断を受けたわけではなかったので、何か口ではっきりとは言えなかったんですが、共通する何かを感じ取りました。

オレも、発達障害が原因で周囲から「変わり者」と見られていたし、中性的なものの考え方をしているため、小学生のころから男子にも女子にも…どちらにも居場所がない宙ぶらりんの状態でしたから。しぐさなんかも乙女チック?なところがあって、気持ち悪がられました。自分の存在ってなんだろう?と違和感を感じながら生きていた自分にとって、とても心に響くドラマでした。

スポーツが苦手で、女の子が好む傾向のものに興味を持った俺は、男子の中ではオカマ扱い。かといって、女子のグループに完全に溶け込むこともできず、さらにアスペルガー症候群と注意欠陥多動性障害の特性から同級生たちとのコミュニケーションも下手で孤独感がいつも付きまとっていた少年時代。

…ドラマと重なるあせる

性同一性障害当事者や、同性愛者を取り巻く環境って、まだ偏見と差別の渦めくものだと思います。
共同参画の仕事をするものとして、まだ社会の中で自分の個性を押し殺しながら苦しんでいる人たちが、その長所を生かして活躍できるように社会を変えていけるように取り組まないといけないって感じています。

中村中「友達の詩」