
エアロは超絶久しぶりとおっしゃるお客さんがいらした。
誘ってくださった方には
うちは優しいインストラクターに映っているらしい

何年もの間エアロビクスのレッスンを背中でリードして来て
時々フと振り返って全体を眺めたその瞬間、
揃ってていいねぇ〜〜



と思う時と
揃っててちょっと怖っ



と思う時と
ぐっちゃぐちゃでオモロ



と思う時がある。
いや、振りを考えるのは常に自分で、
自分がお客さんにリクエストして皆で同じように動いてもらっている。
その現象を創り出しているのは紛れもなく自分自身。
揃っててキレイはよしとして
揃ってて怖いは失礼な話やで

わかっちゃいるんですけど、
どうも程度バラツキがある方が楽しく感じてしまうひねくれたインストラクターです

ここのジャンプに好きなアーム付けて〜

うちがよくやることのひとつがこれ。
好きなアームと投げたら、お客さんは間違いなく戸惑う。
うちが提示するのをみんな待ってるし、コンビネーションを何度も繰り返すたびに違うパターンに変えたら明らかに惑うひとがいる。
それでも指定はしない

そのうちみんな"自分なり"を見つけて隣のひとと違うことをやっているのに慣れ始める。
そういうクラスが好きだ

なんでやろと考えた。
多分、それぞれがわずかでも"自分の意思"を持ってこちら向きに参加してくれている実感が湧くから。
内容を考え、分解して説明して音に乗って踊ってもらう。
どうしてもこちらから投げるばかりになりがちです。
振り付けを踊るダンスクラスと違って
エアロビクスはもっと自由でいいんじゃない

それこそ、ちょっといつもと違うアクセントを入れてクラス全体がグチャっとなる様なんて
おもしろくてワクワクしてしまう

エアロビクスにあまり慣れないひとが参加してくれた時、
うまくついて来られていなかったとしても、
そのひとが辛そうでさえなければ自分はまったく気にならない。
わからん!!と思ったらぶつからないようにだけ気をつけてなんとなくヘラヘラしといてもらったら大丈夫です

レッスン前に告げに来てくださる方にはそうご案内することにしている。
弾む弾まない自由、回る回らない自由、アームは何でもいいから上げてみて、わからんかったらここは右に向かって移動して、違っててもいいからとりあえずやってみて、
自分のレッスンはきっとこれからも曖昧なまま。
エアロに限らず、どのレッスンでも選択肢を複数提示する。
コレと決められた方がひとはきっと楽チンだ。
それを【優しい】と捉えてもらえるのならば
それはうちにとってありがたい話でしかないのだ
