前回、働き方による社会保障の違いを簡単に説明しました。サラリーマンを嫌ってフリーターや個人事業で自分の夢を追うのも素晴らしいと思いますが、生活の保障と言う意味では、不利な面が多く、それなりに自分で積極的に準備しなければならない、と言うことはご理解いただけたと思います。


サラリーマンでないと、少なくとも自分で健康保険料や国民年金保険料を納めなければならないので、この負担額は半端ではないと感じると思います。


健康保険は収入がほとんどなく親の扶養に入ってれば何とかなりますが、国民年金はそうは行きません。国民年金と厚生年金の違いは前回説明しましたが、もらえる年金額はゆうに100万円以上の違いがあります。


国民年金だけだと40年間保険料を払い続けて、平成26年度ベースで年金額772,800円、保険料は15,250円/月です。


一頃、年金破たんが取り沙汰され、払った保険料分回収できないという議論があったのをご存知の方もいるかと思いますが、それはあくまで厚生年金の話です。


国民年金は年々保険料が上がり、平成29年まで1.7%程度上ることは決まっています。

とは言え、国民年金で払込み済み保険料が回収出来ないなどと言うことはあり得ません。

仮に今年の保険料で40年間払うと仮定すると(実際には30年前の保険料は今の半額以下でした)、732万円が総払込額になります。国民年金は65歳から支給で日本人の平均余命は20年程度ですので、もらえる総年金額は1,545万円以上になります。


国民年金制度を持続可能にするために、現在、財源の半分は国庫負担となっています。

ですから、収入が極端に少なく保険料が払えない場合には、保険料の免除申請ができ、認められれば保険料を払わずとも、1/2払ったものとして年金額に反映されるシステムになっています。


国民年金保険料をきちんと納めていれば(収入が少なく保険料の支払が難しい場合は免除申請をしておけば)、もし不幸にして障害を負ってしまった時に障害年金を得ることも出来ます。


サラリーマンは給与支給時に、すでに厚生年金の保険料が差し引かれているので、負担感を感じないと思いますが、フリーターや個人事業主の皆さんには、自分で払うがゆえに、大きな負担感があると思います。


しかし、自分の老後の支えの一部になる大切な制度ですので、国民年金の重要さを是非知っておいてもらいたいと思います。