NISA(少額投資非課税制度)については導入当初から何回かにわたって書いてきましたが、導入から8ヶ月を経過したところで、現状分析と今後について考えてみたいと思います。
既に開設口座数は650万を超え、株式や投信の購入額が1兆円を超えましたが、どうも口座の稼働率は3~4割といったところで、多くの口座が開設されただけになっているようです。また、NISAを活用している人の7割近くが50歳以上で、大半が株や投信の経験者です。
個人の金融資産を貯蓄から投資に促し、株式相場の下支えにと意図したものの、若年層や投資未経験者の参入があまり進んでいないのが現状です。
若年層には投資に回せる余裕資金がないのも一因ですが、制度に問題があるのも否めません。 主な問題は ①非課税期間が短い ②損失が出ても通算できない ③売却しても非課税枠が復活しない と言う点かと考えています。
政府も制度設計の見直しを続けて、来年からは取引金融機関の変更が可能になったり、上記①や非課税枠拡大の見直しも検討されています。
現行制度の見直しと同時に新しい制度として『子ども版NISA』も検討されていますが、これには大いに期待が持てます。制度設計は大人版と同じだが、利用対象者は0~18歳で親や祖父母等が子ども名義で代理運用します。非課税での引き出しは18歳まではできず、現行のNISAの利用対象年齢を18歳に引き下げ、18歳になったら現行のNISAに引き継がせるようにするという考えです。
『子ども版NISA』が出来れば、NISAを通じて投資できる対象人数が大幅に増えると同時に、子どもの頃から投資に興味を持つようになるのではと思います。ここで重要になってくるのは、特に若年層に対する投資教育です。これが私達ファイナンシャルプランナーの出番になるのではと大いに期待しています。