ずいぶん長い事ご無沙汰しました。何か月かぶりに書きます。


前回まで若い方々に向けたパーソナルファイナンスの重要さをお伝えしてきましたが、今回はちょっと思うところがあって『住宅の購入』について書かせてもらいます。


ここ数か月ブログをサボった理由の一つに自宅の買い替えを検討していたことがあります。一種の病気なのか、新しい家に住み始めて暫くすると、どうも自分のライフプランにより相応しい家が欲しくなり家探しが始まってしまいます。今回も海外駐在を終え、日本に帰り、リタイア生活を始めて5年が経過して、悪い虫が動き出した次第です。色々な物件を見て回り、ようやく次の家が決まり、明日最終契約の段取りとなりました。どうゆう偶然か私たち夫婦の35年の結婚記念日が新規住宅購入の日となったので、女房には感謝の気持ちの贈り物とうそぶいています。


今回の家の購入は私にとっては日本で3回、海外で3回の計6回目となります。今後老人ホームに移る必要性が出なければ、今回が最後の購入なると思ってます。海外在住期間が長かったこともあり引越し回数で言えば結婚後多分12回になると思います。


最初の家の購入は日本ではなく、初めて海外駐在した南米の国でした。頭金を日本から持っていくも結局現地通貨の切り下げにあい、大損をしたのが最初でした。帰国後は3人家族が子供も増え5人家族となり、郊外に一戸建てを購入したのが2回目となります。その後北米の駐在が続きましたがさすがにサラリーマンとしては家を日本と海外に持つほどの経済的余裕はなく、借家暮らしでしたが、日本の家も空き家となったのを機会に売り、その代り北米に一戸建てを購入しました。その後、同じ地域に素晴らしい物件が出てきたので一戸建ての買い替えを行いました。定年も近づき日本に家がないのも不安という事で北米在住中にマンションを買い、今回今後の生活スタイルを考え6回目の買い替えに踏み切った次第です。


バブル期を経て家の売買を行ったことはなく、決して買い替えで利益を出したわけではありませんが、北米での2回の売買は収支の面から言えば大成功だったと思っています。


日本では新築の家が一番価値があり、購入と同時に中古となり、約2割の価値が下がります。その後年々価値が下がり、特に戸建だと30年近くなると殆んど建物の価値がなくなり、土地値だけとなります。

ところが北米では、家は手入れをし、リフォームを繰り返すことにより、価値をキープないしはそれ以上の価値が出せるというのが常識です。不動産屋のチラシには、この家にはリノベーションの為にどれだけの金額を費やしたかを表記することがごく普通です。

又、新規に開拓された地域では、数年経つと木々が育ち、本当に落ち着いた住宅地に変わっていくことにより、家の価値が大いに上がっていくという事も一般的です。


日本人は新しい物好きで、家は一生物だから中古を買うという事にまだまだ抵抗があるようですが、家は自分の生活スタイルに合わせて、服のように着替えて行くのが理想ではないかと、考えていますがどうでしょうか?

ようやく日本でも最近『長期優良住宅』に対し税制面の恩典をつけるようになったり、欧米並みに100年住宅という概念も出てきましたが、まだまだ中古住宅が住宅販売の中核にはなっていないと思います。中古住宅市場を活性化させるには、住宅インスペクション制度や、リノベーション履歴を残すなどという事が非常に大切になってくるのではと思います。


今日は私の過去の経験から、皆さんの最大の資産の一つである家についての見方について書いてみました。