5月から若い人向けにパーソナルファイナンスの話をしてきましたが、今回でその7回目になります。今日はお金を借りることについて考えてみたいと思います。
お金を借りることなく、収入の範囲内で家計管理をするのが理想ですが、世の中には消費への誘惑が後を絶たず、また消費者金融業者も数多く、簡単に抵抗感なく金を貸すよう宣伝等も上手にしています。働き始めると学生時代と異なり、自分だけで借金も容易にできるようになるのですが、安易に借金をしないよう是非心掛けてもらいたいと思います。
社会に出ると、自分の口座から引き落としをするクレジットカードを持つようになると思います。現金を持ち歩く必要もなく、給料日に精算すれば済むという簡便さが魅力ですが、同時に十分注意しないと消費へのブレーキが利かなくなる可能性もあります。クレジットカードの場合、一括払い以外は手数料や金利が発生します。
使った金額とは関係なく、月々払える額を決めて払っていく『リボ払い』というのが便利がられているようですが、これは要注意です。通常リボ払い利用残高に年率で10%~18%の金利、手数料がかかるので、相当な負担と認識すべきです。又、いつ払い終えるのかが分からなくなる場合もあります。冷静に金利、手数料の額を計算するとぞっとすると思います。又、クレジットカード会社も抜け目なく『リボ払い』で稼ごうと、一括払いのものを途中で『リボ払い』に簡単に替えてくれます。
クレジットカードを利用している場合は消費者金融から借金しているような意識を持たないため、買物へのハードルが下がり、買物の衝動が抑えにくくなることを十分認識してください。
悪徳貸金業者の規制や多重債務者(借金返済の為に借金をするようになる人)の増加に鑑み、改正貸金業法が3年ほど前から施行されました。この法律で上限金利が15~20%に引き下げられ、借金をする場合、借入総額が年収の1/3を超える場合には新規の借り入れが出来ないとか、年収証明書の提出が義務付けられたりするようになりました。それでも金貸しはいい商売ですので、出来るだけ簡単に金貸しができるよう勧誘に余念がないので、十分注意をして下さい。
借金は極力控えるべきですが、どうしても借金をせねばならないケースに直面するかも知れません。その場合には金利や貸し付け条件の比較検討など十分冷静に考える時間を持って下さい。
多重債務者などになってブラックリストに載ってしまうと、先々車のローンや家のローンなどが組めなくなることもあります。
ごく当たり前の事ですが『お金は借りたら必ず返す必要がある』、借入は必ず返済可能な範囲とするという事を肝に銘じて頂きたいと思います。