前回は金融証券会社の罠について書きましたが、今回は保険について書いてみたいと思います。 保険については色々な本も出ているので、周知の事かも知れませんが、金融証券会社同様、色々不明瞭で必ずしも顧客の立場に立っていないケースが散見されるので、敢えて書かせてもらいます。


私には保険については苦い経験があります。 私と同じ団塊の世代の方々の多くが似たような経験されたのではないかと思いますが、新入社員時代には昼休みによく保険のおばちゃんがオフィスに飴玉を持ってきては『社会人になったのだから保険に入らなければ』などと勧誘され、保険の中身もよく理解せず契約してしまいました。


ところが、契約後四半世紀も経った頃、その保険会社が突然経営破たんして、外資系受け皿会社が引き継いだものの、契約条件の見直しがされるという事態に遭遇しました。丁度その時は海外駐在員生活を送っていたので、海外の保険会社の保険を調べてみると、日本の保険会社とは大違いで、純保険料、付加保険料、貯蓄性のある場合はその運用実績等々全て開示されていました。 あまりにも日本の保険会社のでたらめさかげんに嫌気がさし、全ての保険を解約してしまいました。


日本人は保険が大変好きで、あるデータでは、全世帯の90%近くの家庭で何らかの保険に入っているようで、これは世界一ということを聞いたことがあります。保険はあくまでも予測不可能なリスクに対しての備えで、保険金はおりない方が幸せと言えると思います。


保険の代表格である生命保険を考える場合、被保険者の収入力やライフステージにより付保額を決定する必要があります。又同時に、公的保障や保険以外の会社等の保障がどの程度出るかという事も調べる必要があります。被扶養者がいなければ生命保険をかける必要性がないかも知れませんし、高齢になって年金生活に入り、自分の葬儀費用等の蓄えがあるなら、特に保険に入る必要はないかも知れません。相続対策でもあれば別ですが。


生命保険以外最近良くマスコミで宣伝している医療保険ですが、一般的に保障するのは入院給付金、手術一時金等ですが、一昔前と違って昨今は入院日数を出来るだけ短縮する方向にあるという事、また公的保障で医療費控除や高額療養費制度等があることも十分考慮されたら良いと思います。


又、保険には色々な種類がありますが、保障が複雑多岐に亘っているものは、あまりコストパフォーマンスが良いとは言えないと思います。

貯蓄機能のある保険もあまりお勧めできません。年金保険の場合大半が年金額確定タイプだと思いますが、利率は必ずしも良くありませんし、インフレには弱い商品と言わざるを得ません。


毎日、テレビ、新聞等マスコミで良く宣伝をしていますが、保険料で宣伝費を出しているという事ですよね。最近、保険の見直しを無料でするというサービスがありますが、見直しをする経費はどこから出てくるかと言えば、新たに契約した保険料からですよね。


万一のリスクに備える保険は必要でしょうが、賢く付き合ってもらいたいと思います。