昨日の話の続きですが、行動ファイナンス理論の一つにメンタルアカウンティングというのがあります。即ち、人は同じお金であっても、その入手方法や使途あるいはそのお金への認識のしかたに応じて、時に無意識に重要度を分類し、扱い方を変えているということです。

例えば少額な買い物においては、50円の値差を大いに気にするが、同じ50円でも多額な買い物においてはその値差をほとんど気にしないといったようなことです。

投資信託で分配コースと再投資コースがあると、人にもよるでしょうが、比較的年配の方は年金のように定期的に収入があると考えて、分配コースを嗜好する傾向があると思います。しかしこの分配金がくせ者で以前マスコミでも取り上げられたことがありますが「タコ配」といって、運用で利益を出していないのに、投資元本を払い戻ししているというケースが結構あります。分配金が出るといかにも配当が出たような錯覚を起こして喜んでいるが、それが実は特別分配金(本来『元本払戻し金』と呼ぶべきもの)であって、自分の投資元本がどんどん減っているということになっているのです。

冷静に振り返って見れば、普通分配、特別分配に関係なく、分配コースと再投資コースを比較すれば文句なく再投資コースの方が資産運用と言う意味では有利であるのは間違いありません。

① 普通分配金を受け取ればその場で課税されます。再投資すれば税の繰り延べが出来ます。

② 受け取った分配金であらたに同じファンドを買えば手数料がかかります。

③ 再投資するということは複利運用ができているということになります。

分配金を受け取ろうと考えるのも、一種のメンタル・アカウンティングだと思います。

投資信託やるなら分配コースより再投資コースと肝に銘じましょう。