最近、大好きな画伯の画集を買った。

美麗な絵をうっとりと眺めているだけでは飽き足らず、スケッチブックを購入して模写している。


あぁ、幸せ。
完全に自己満の世界。

自分を満たす為の行為に没頭している。


セッション前の私だったら、
「絵を描くだけで何も生み出していない時間」
に耐えられなかったと思う。

「こんな無駄な時間を過ごして、私は何をしているんだ!」
と、自分に対して憤り、すぐにスケッチブックを閉じてしまうだろう。

暇な時間があるなら、資格の勉強をして、自己啓発の為に時間を使うだろう。

自分を満たす事に、意味がないと思っているから。

他者からどう見られるのか、常に警戒して、戦闘モードで経験値を上げることにだけ注力する。

だから好きな事も分からなかった。

わかろうとしなかった。

だから、価値を生まない作業に没頭出来るようになれた自分にビックリしている。

誰かに褒めてもらえる為の手段を常に求めていた私だから、
絵を熱心に描いている姿を、夫や子ども達も珍しそうに見ていた。

母としての役割をおりた私を、夫や子ども達に責められないか、最初は不安と恐怖があった。

でも子ども達は、「ママ、絵が上手〜!」と言って、同じテーブルで過ごしてくれる。
夫も私が楽しそうにしているのを見ると安心するみたいだ。

肩肘張って家事育児をやってますアピールをしていた私より、今のゆるゆるな私のほうが、家族にとっては良いのかな?
と思っている。