息子は球技が苦手だ。

ラケットや道具を使ったスポーツも苦手。

団体競技も苦手。


マイペースだし、距離感覚を掴むのも下手。

相手と息を合わせるのも苦手。


だから、野球なんて以ての外。


以前までは友達に誘われても拒否して、一人で水鉄砲で遊んでいるようなタイプだった。


今日、「友達にかたつむりを見せてくる!」と虫かごを持って公園に出掛けて行った。


昼ご飯が出来たので呼びに行くと、友達に野球を教えてもらって、一緒にやっている息子。


…楽しそうじゃん。


私は息子に向かって、

「ご飯出来たから、先にパパと食べてるね〜。」

と声を掛けて戻って来た。


少しして息子がご飯を食べに帰ってくる。


食べ終わった頃にチャイムが鳴る。

玄関に出ると、お友達が息子を呼びに来ていた。

「野球したいけど数が足りないから、来て欲しい。」

お誘いだ。


息子はゼリーを急いで食べて、いそいそと友達と出掛けていった。

「お菓子持って行く!」

と言うから、適当に持たせる。


夫に話すと、

「そうか、お友達来てくれたんだ。良かったね。」

と、心無しか嬉しそうだった。


息子を訪ねに来てくれる友達がいてくれて、私も嬉しかった。


息子の世界が広がっていってる。

私や夫の手の届かない場所に、自分から進んで出ていく息子。


私は息子にとって脇役に過ぎないから、息子の世界が広がってくれたら嬉しい。


やっと、そう思えるようになった。