息子は負けず嫌いで完璧主義だ。
強制されることを嫌がる。
プライドが高い。
全部、私と夫の遺伝だと思う。
私も夫も、負けず嫌いでプライドが高い。
完璧主義。
感情を溜め込みやすいから、ASD傾向があると思う。
そんな息子が今朝起きてきて、
「あー、人生終わりだ。」
と連呼してきた。
何事かと聞くと、
「鍵盤ハーモニカのテストがある。」
「音楽嫌い。みんなの前で点数つけられるから。みんなの前で、やらされる。」
「学校行きたくない…」
と、ゴネだした。
私はなんて言って良いのか頭の中で思考を巡らせながら、
「苦手な事はうまくいかなくても仕方ないよ。」
「他にも鍵盤ハーモニカ苦手な子、いるでしょ?そんな深刻にならなくても大丈夫だよ」
と言い聞かせようとした。
息子は納得しない。
そんな様子を見ていた夫が
「うまくなりたいなら練習しないといけないよ。土日、時間あっただろ?」
「俺も子どもの頃、鍵盤ハーモニカ下手だったから、お母さんに無理やり練習させられたぞ?」
と口を挟む。
息子、甲高い声で「ウェーン」と泣き出す。
夫は子どもが泣くのが嫌いで拒否反応を示す。
「男が泣くなよ。うるさい!」
と言い放つ。
きっと夫も子どもの頃に泣くと、父親からそう言われていたんだろう。
息子は更に泣く。
私も夫ほど露骨に言わないけど、子ども達が泣く声が苦手だ。
責められているように聞こえる。
「私の対応が悪いの?!」
「私が不出来な母親だからなの?!」
と、耐えられない自責の念に駆られる。
夫は仕事へ。
息子は泣きながら支度して、玄関で泣いている。
…私はどうすれば良い?
息子に声をかけに行こうか迷ったけど、私は玄関に行かなかった。
ひとしきり泣いて気持ちが落ち着いたら、息子は自分の意思で学校に行くと思ったからだ。
数分して玄関を見ると、息子の姿は消えていた。
…私はなんて対応してあげたら良かったんだろう。
息子は嫌なことから逃げている。
鍵盤ハーモニカの練習も出来たはずなのに、やらなかった。
でも当日、音楽の授業を前にすると、逃げられない現実に気付いて号泣…
この現実は息子が受け止めるしか無い。
私は鍵盤ハーモニカを練習するよう強制はしたくない。
でも息子が苦しい思いをするのを指をくわえて眺めていても良いのか?
ただ、私が良かれと思ってアドバイスしても、それが息子にとっては強制であり、催促や指示であり、プレッシャーに感じるだろう。
結局、私は見ていることしか出来ないのかもしれない。
息子が帰ってきたら美味しいご飯を用意しておこう。