この場でだけ吐き出そう。
お父さんとお母さんが大変だったのは分かるよ。
辛かったのも分かるよ。
私は2人を助けたかった。2人が大好きだったから。
お父さんとお母さんが言い争っている時は、仲介役と仲裁役を買って出ていた。
お兄ちゃんが暴れているときは、息を潜めて気配を消していた。
家族で食べる険悪な食事の席でも、沈黙が嫌だから1人でしゃべってた。
勉強しているとお母さんは機嫌が良いから、勉強も黙ってやったし、テストも高得点を取っていた。
私の学校の成績がお母さんの評価みたいに喜んでたよね。
でも、私は本当は我慢してやってたんだよ。
本当はあんな事したくなかった。
あんな大人びた自分なんて、別に望んでなった訳じゃない。
別に私は良い子になりたかった訳じゃない。
もっと自分らしく生きたかったのに、私はお父さんとお母さんの面倒を見ないといけなかった。
2人の機嫌を取っていないと、あの場にいられなかったんだ。
悲しかった。
悔しかった。
何にも考えないで遊び回れる子ども時代を過ごしたかった。