個人的に、非常に好きな機種の一つである。
発売当時は、オリンパスOM-1と一眼レフ世界最小を争っていた印象がある小型軽量機だった。
とても小さくまとまっていた形ながら、フルメタルのボディはずっしりと重く、
どこか優雅なOM-1のデザインとは対極で、男性的な勇ましさを感じるデザインだった気がする。
最近は中古市場でも、あまり見かけなくなったが、
このMXとOM-1 は、安くて程度が良ければ、ついつい買ってしまうことが多い.....(^^;)
さすがに華奢な造りは否めないので、
ガンガン実用機として撮影しまくる機種と言うよりは、
お散歩カメラとして、一枚一枚丁寧に撮るようなスタイルがあっているように思う。
このMXも、おそらく小型軽量の弊害なのか、
歴代のベストセラー機である、同社のSP系に比べれば、かなり壊れやすいし、
いろんな部分の耐久性も低く感じてしまう。
普通、横走りの布幕シャッターは、幕と同じ材質のリボンで引かれているのだが、
MXは、リボンではなく、完全に“糸”である....。(なのでシャッターが壊れやすい....)
SP時代に露出計に使われていた受光体はCDSだったが、MXはSPDになっている。
このSPD(たしかシリコンフォトセルダイオード)は、光への反応は早いが寿命が短いみたいで、
SP系では露出計が壊れているのはあまり見ないが、
SPDになってからのペンタックスは、まともに露出計が生きている機種はけっこう少ない....。
まぁ、中古カメラ全般に言えることかも知れないが、
完動品が少なくなるほど、生き残った機種は貴重なので、
古き良き時代のいぶきを肌で感じるためには、時間を掛けて足で探すのが賢明だろうと思う。
古くから大衆カメラの中の高級機?的な存在だったペンタックスなので、
ファンも多く、どの機種を持っていてもイヤミが無いのは、
ある意味、このメーカーの最大の利点なのかもしれない。
実際に、街で若い子が、MXなんかをぶら下げていたら、ほほえましく思える。
これがもし、ニコンF2とかだったら、きっとそうは思えないだろうね.....(^ o ^;)