レンズのコーティングには単層膜と多層膜とがある....。
単層膜はかなり古いレンズに採用されていたコーティングで、
70年代以降のレンズは、ほとんどが多層膜コーティングになったと思う...。
多層膜といっても、そのコーティングの層の数はまちまちで、
2層以上なら、すべて多層膜という括りだったはずだ。
昔は、その層の多さを売りにしているメーカーもあったが、
ほとんどが3層から5層程度が一般的だったと思う。
層の多さを売りにしていたレンズと言えば、
ペンタックスのSMC(スーパーマルチコーティング)の7層や、
富士フィルムのEBC(エレクトロビームコーティング)の10層なんていうものもあった....(ノ゚ο゚)ノ
まぁ、多ければ良いというものでもなかったようで、
ニコンやキャノンなどは3~4層で、適切な設計の元、高性能を誇っていたと思う.....(^_^;)
デジタル時代の現在では、
層の多さよりも、コーティングそのものの質が重視されているように思う。
デジタルに最適なコーティングを謳うレンズでは、非常に反射防止効果が高く、
シャープでハイコントラストな描写性能が今のコーティングのスタンダードになっている...。
さて、年々高性能化されるレンズゆえ、
当然のごとく、高解像度やハイコントラスト、抜けのよいシャープさなどが求められ、
現在では“隙”のない性能のレンズばかりになってしまった....(・Θ・;)
息の詰まるような現代社会を象徴するような、高性能レンズよりも、
少し型の力を抜いて、昔の単層膜コーティングの古いレンズを使ってみると、
とっても、優しい描写で、良い意味で柔らかい写りを楽しめると思う....σ(^_^;)
さすがに大昔のコーティングなしのレンズを使うのは少し勇気がいるが、
単層膜くらいなら、ほど良い甘さで、現代のシャープ過ぎるレンズに疲れた人には、
ほど良い“癒し”になるような気がするのだが.....(;´▽`A``
同じ光学系のレンズ設計でも、単層膜と多層膜では、かなり写りの性格が異なるのがよくわかる。
同じレンズ設計のニッコールでも、初期のオートニッコールと、NEWニッコールでは、
当然ながらコントラストが全く違うのだ.....(;´Д`)ノ
まぁ、何が良いかは個人の好みだけど、
柔らかさを求めるのなら、古いレンズしかない!というのが現実である.....( ̄ー ̄;