「対偶の理」




自分が理解されたければ


自分を売り込むのではなく


まずは相手の理解に務める




相手が自分をどう思っているかを理解するのではなく


相手の考え方、泣きどころ、


バカさ加減、それゆえの愛(かな)しさ


そういう性質をのみ込もうとする




自分との相違点を排除してしまうのではなく


その相違点に自分の心を重ね合わせて


一緒に悲しんであげる


その結果、相違点もまた人間の業として捉え


理解の領域に引っ張り込むことが出来る




陰陽にして一気


男女にして一人




男は女と居ることによって


男一人では、男同士では絶対に


経験することのない時間をもつことが出来る


女の場合も同じ




つまり、時間が創造される


その時間には、年齢や学歴や財産も職業


そんなものは何も入ってこない




風や光や星や、雲や霧


そんなものが必要不可欠な部分になることがある




恋をすれば誰もが詩人になる


詩人は生まれるもので


雄弁家は作られるもの




男と女が対偶の関係に入れば


二人はそれぞれ詩人となってしまい


時間を創造し、新しい言葉を誕生させる


男と女はそんな言葉をたくさん持っている




ただ、それを文章にしたり歌ったりはしないだけ


できないから


能力がないのではない


言葉の密度が高すぎるから



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草柳大蔵氏の女性論

「花のある人 花になる人」より少し抜粋





私が生涯のパートナーをもちたいと願う訳が

どんぴしゃ書かれていた



15年ほど前の本みたい


オモロイ本見つけたな 音譜