息子が薬剤師になるまでの約6年間を振り返って書いています。
現在の息子は、病院薬剤師1年目です。
こちらの続きです↓
仲良しの友達の再試験勉強に付き合って、帰省が遅くなった息子でしたが、12月末に、私が迎えに行って自宅に帰ってきました。
再試験になった友達は、無事に通過しましたが、学年では今回の卒業試験で、10人以上も不合格者が出てしまったようです。
卒業延期というヤツです。
薬学生が「卒延」としきりに言っていた言葉。
何だろうなぁーと疑問に思っていましたが、半年間だけの延期となり、完全な留年とは違います。
国家試験受験資格もこの時点では得られません。
半年間の卒業延期で、卒業試験に合格しても、国家試験は、下の学年の人たちや留年生と一緒に受けなくてはなりません。
卒業留年より、卒業延期の方が良い理由は、授業料が半年分で済むことくらいでしょうか。
ここまで頑張ってきて6年次の最後の定期試験で卒業出来ない人が10人以上もいるなんて…
かなりの衝撃でした。
息子も胸を痛めていました。
薬学部3年生の後期に、調剤薬局と病院各1日ずつ、薬剤師の仕事を見学するだけの実習がありましたが、その時のグループメンバーは、1人も残っていなかったとのこと。
仲良くはなかったけど、学校で会うと話したりはしていたようなので、ショックを受けていました。
薬学部って厳しいです。
国家試験の受験資格を得ることの難しさ。
全国で同一レベルに達した人たちしか国家試験まで残れないようになっているんですね。
試験に合格して、国家試験を受けるのは当たり前のことと思っていましたが、そうではなかった。
努力の結果だと感じました。
なので、素直に息子の頑張りを褒めようと思いました。
とにかく、現役で国家試験が受けられるのですから。
まぁ、国家試験に受からないと水の泡ですけどね
息子が帰省したのは、12月もあと10日程しか残っていないくらいの年末でした。
本当は、僅かな休みを利用して自宅の換気扇の掃除や窓掃除をしたかったのですが、諦めました。
家の大掃除も出来ずに、息子の国家試験勉強を応援しつつ、アパート引き払い準備に追われました。
お正月は、しっかり仕事が入っていました。
看護師あるあるだと思いますが、年末年始は、お子さんが小さい同僚たちに休んでもらうために、育児が終わった人たちや独身者が年末年始手当をもらいながら、働く雰囲気があります。
その代わり、クリスマスを過ぎたあたりに連休を頂いていました。
さて、
縁起でもない…と躊躇しながら、不用品回収のために選んだ遺品整理業者さんに連絡してみました。
電話した時の雰囲気は、すごい良かったです。
「基本的に亡くなられた方のお部屋や一人暮らしの後に施設に入られた老年の方のお部屋をお片付けするのが仕事ですが、大学卒業の機会に整理を依頼する方もおられますよ」
と言っていました。
「不用品回収専門の業者さんは、ここにあるものを全て回収して欲しいと頼まれれば、そのまま処分してしまいますが、私たち遺品整理を専門にしている場合は、依頼者さんの気持ちも汲み、大切な物を残していないかをいちいちチェックしてから処分しています」
とのこと。
実際に、プリント類のダンボールの中から、アパート入居時に加入した火災保険の保険証書など解約時に必要な書類も見つけて下さいました。
私が荷物を送った時に同封した手紙まで、丁寧に取っておいて下さいました。
思い出を大切にしてくださる、素晴らしい仕事をしているなぁと痛感しました。
実際に作業をしてくださった内容については後日書こうと思います。