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息子が薬剤師になるまでの約6年間を振り返って書いています。

現在の息子は、病院薬剤師1年目です。




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『心病む息子』お越し頂きありがとうございます息子が薬剤師になるまでの約6年間を振り返って書いています。 現在の息子は、病院薬剤師1年目です。 こちらの続きです↓『いたたま…リンクameblo.jp


自宅に連れて帰った息子は、ガリガリに痩せていました。


なかなか現状を話したがらなかったのですが、ゆっくりと聞き出すと、アパートでの様子を話し始めました。



とにかく、今ここで新型コロナに感染したら、就職に不利になるかもしれない。大学に迷惑がかかることが予想される。

未知の疾患なので、後遺症などで国家試験も受けられないかもしれない…

などと恐怖感を感じていたので、人となるべく触れ合わないように買い物も出来るだけ避けていたとのこと。

⚠️今からちょうど1年前くらいの時期なので、今よりも感染者に対する世間の目は厳しかったです。



食べ物も最低限しか買いに行っていませんでした。


そして、誰とも話さず一人でアパートにこもっていたのです。


卒業留年になる恐怖感もあったようで、勉強ばかりしていました。


夜もろくに寝ていなかったようです。


そうしているうちに、正常な精神状態ではなくなり、考え方もどんどん暗くなりました。


もはや、薬剤師とは関係ない部門での就職まで考え始めていたようです。



家に帰宅して、すぐにテレビをつけると

「もう、何ヶ月もテレビはつけていなかったな」

と息子がいいました。



多くは語りませんでしたが、お笑い番組をみてクスッと笑った息子が、自分で

「本当に久しぶりに笑った。笑うっていうことを忘れていたのかも」

と言ったので、あぁ、連れて帰ってよかったと思いました。



数日間は、口数が少ない状態だったので、心療内科にかけようかとも考えましたが、徐々に普段の息子に戻ってきたので、そのまま様子見ることにしました。



できる限り、薬剤師への意欲を取り戻せるように、自分の病院で使っている薬剤の話や薬剤師さんとのやりとりなどの話題を多くしていきました。


時には、薬について息子に質問したりすると、意欲的に答えてくれるようにもなりました。



やはり、精神的に落ち着けば、自分の気持ちと向き合うことが出来るんだ!と感じました。



意欲に満ちている学生のモチベーションまで下げてしまう感染症って本当に困ります。



息子の通う大学は、薬学部の単科大学ではなく、たくさんの学部がある大きな大学なので、感染者が出てしまうと、他の学部にまで影響が出てしまうので、(⚠️1年前は非常に敏感でした)とにかく医療系の学部生はかなり気を遣っていました。

医療系なのに何やってるんだ!と大学内でも言われそうでしたので。


せっかく8月末に息子を連れ帰りましたが、大学側は9月中旬からの後期の講義は、登校して大学で行うと連絡が入り、延期されていた卒論発表会も9月末に行うとのことで、半月ほどでまた大学に帰らなければなりませんでした。

⚠️ちょうどGo To トラベル事業によって、全国的に新型コロナへの気持ちが緩み始めた時期です。


少し、自宅でゆっくり話したりのんびりしたりで、息子はだんだん元気になってきたので、大学に戻っても大丈夫だろうと思えたので、学校が始まるギリギリに送っていくことを決めました。



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