息子が薬剤師になるまでの約6年間を振り返って書いています。
現在の息子は、病院薬剤師1年目です。
こちらの続きです↓
前期期末試験の当日、夜遅くに電話がありました。
電話に出るなり、大泣きです…
こんなに泣いている息子は、幼児期以来初めてなので、私の方も動揺しました。
「どうしたの?」
と聞いても答えられないくらい泣いていました。
泣きながら、
「試験に落ちた…もうダメ」
と言いながら、嗚咽が止まりません。
落ちたって言うけど、今日試験が終わったばかり。
結果が出たわけではなさそうです。
まぁ、試験が出来なかったってコトでしょうね。
泣き止むまでしばらく待ち、息子の話を聞きました。
試験中は、難しい感じがなかったので、ちょっと安心しながら試験を終えた息子でした。
コロナ禍で誰とも話さず過ごしていたので、試験の後は、久しぶりに仲の良い友達10人くらいで、試験の答え合わせに盛り上がったそうです。
模範解答などは提示されていないので、お互いに書いた答えを出していったようですが…
みんなと書いた答えがだいぶ違っていたようで…
だんだん不安になったようです。
そして、最後にはダメだー!となったのでした。
息子としては、かなり集中して勉強していたのに、自信のあった問題まで外した!と頭の中でパニックになったようでした。
友達とは、何とか平然と会話して別れたとのことで、アパートでしばらく布団にくるまって、留年してしまったと落ち込んだらしいです。
杏「終わったんだから、仕方ないでしょ。結果が出てから考えるしかないし。まだ、再試験もあるんでしょう?」
息「今まで、全力で勉強してきて、合っていると思った答えまで違かったんだから、再試験の勉強なんて出来ないよ」
もう、平行線でした。
何を言っても否定的な答えしかできない息子。
ちょっとイライラしました。
けど、息子としてみれば、寝ても覚めても勉強ばかりしていて、出来たと手応えのあった試験がダメだったとなったのですから、落ち込みますよねー。
いつまでも切り替えられない息子の気持ちには寄り添えなかったです。
息子との電話の後、夫と話し合いました。
ポジティブで楽天家の夫が、
「ダメだったなら、仕方ないじゃん、もう一年頑張れよって言うしかないだろ。留年したって死ぬわけじゃないし」
と言ったので、私もふっと気が楽になりました。
まぁ、6年が7年になってもいいか!と。
息子には、LINEで
「ダメなときはもう一年応援するからね」
と送りましたが、試験の結果が出る数日後まで既読になることはありませんでした。