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息子が薬剤師になるまでの約6年間を振り返って書いています。

現在の息子は、病院薬剤師1年目です。


このところ、全く更新が出来ずに申し訳ありません。                  私が働いている病院でも新型コロナ患者さんの重症化が進んでいて、いろいろな診療科の入院枠を狭めて、より多くの新型コロナの患者さんが入れるように病院全体を大幅に変えています。                    そのため、とても多忙な日々を送っています。少しでも世の中が落ち着いてくれると良いですね。



こちらの続きです↓


夏が近づいてきたのに、就職試験が延期されたまま連絡が来ないことに不安が募りました。

同級生たちが、どんどん就職が決まっているのも不安要因でした。

息子も「病院就職はやめて、調剤薬局に決めちゃおうかなー」と話すようになりました。

息子の周りに、病院を希望する友達はいなかったのです。

話は少し飛びますが…
多くの同級生が病院就職を希望できないのには理由がありました。

息子の通う大学は、薬学部生の80%以上が日本学生支援機構の奨学金制度を利用して、就学しています。
調剤薬局の多くは、奨学金の返済サポートがあり、返済を補助してもらえる他、お給料が病院よりかなり多くもらえます。
病院就職では、奨学金の返済にお給料を当てると生活するお金がなくなってしまうくらい、給料も安く、返済補助もありません。
中には、返済補助をしてくれる病院もありますが、かなり少ないです。


息子は、奨学金制度を利用していないので、やりたいことをするために病院就職を希望していました。

しかし、初めてコロナ禍になった時期、多くの病院では、就職試験もままならない状況でした。


こんな年の就職活動になってしまった不運を恨んだりもしましたが、親としては、息子の決めたことに全力で応援しようと決めました。


そんな状況の中でも、大学では前期の期末試験は、予定通りやるとのことで、息子は朝から晩まで勉強の毎日だったようです。


大学では、薬学系の予備校と契約して、国家試験対策講義をオンラインで受講することになっていました(費用も12万円払っています)が、息子は、知っている内容ばかりだったのと、前期期末試験対策の方が大切だとオンライン講義は、参加していませんでした。

しかも、コロナの影響で大学へは試験当日まで立ち入り禁止となり、誰にも会うことなくアパートに一人で勉強する日々…考えただけでも心病みますが、実際に少しずつ、息子の心は壊れていきました。


お盆過ぎあたりに、前期期末試験が予定されていました。
この、前期期末試験に通らないと、その場で留年が決定し、国家試験も受けられなくなります。


そんな時、息子から連絡がありました。
「もうダメかも…就職試験は受けるのやめた。あの病院で働きたかったけどね…」
声も元気なく、半分泣いているかのような暗い雰囲気の電話。

なんと、延期に延期を重ねていた就職試験の日程が決まり、前期期末試験と日にちが被ってしまった
のですあせる


運が悪いとしか思えない偶然でした。

息子は、就職試験への意欲を全く無くし、期末試験をとりあえず頑張ることにしたようです。

私は、後になって知ったのですが、コロナ禍で誰とも話さず、一人で勉強していた息子は半分鬱のような状態にまで、心が病んでいたのです。

そんな状況下で、就職試験の日程の連絡が来て、決定的に落ち込んでしまったのです。

私は、そんな息子の心の変化に気付かず、試験へのエールを送り、明るく「頑張って」と声をかけて電話を切ってしまったのです。

そんな状態なので、試験後がとにかく大変でした。


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