らく魔女好きに贈る -9ページ目

らく魔女好きに贈る

こんにちは♪
らく魔女ファンになって早5年。
もういい年なのに、好きすぎてついに妄想小説まで書くに至ります笑
チトセ×フウカの恋愛模様を妄想を駆使して丁寧に書くつもりなのでよければ読んでやってください☻



というわけなんだよカリン~!







とは口が裂けても言えず



先生にはあたしとカイが妨害役だということを口止めされた





「 フウカちゃん、もし具合悪いなら無理しないでね? 」



伏せた頭の上からカリンの優しい声が聞こえる



( ごめんねカリン、ほんとは秘密なんて作りたくないけど…)





「 大丈夫だよ、ありがと!」



あたしがぱっと顔をあげて言うと、カリンはホッとしたようににっこりと笑った



その笑顔に癒されていると、







「 おはようカリン、相変わらず優しいなぁ 」





いきなり声がしたかと思うと、いつの間にかカリンの隣にカイが立っていた



もちろんカイの肩にはふてぶてしい顔のマリアンヌが乗っている





「 カイくんってば、もうお昼よぉ?」



カリンはそう言いながらも、おはよう~とカイに笑顔を向けている





カイと楽しそうに話しているカリンを見ていると、ふとチトセの顔が頭に浮かんだ





青の城の13番目の王子で、群青色の瞳が特徴的なあたしの幼馴染



そして、カリンの想い人





カリンだけじゃない、この学校の女の子にとってはチトセはいろんな意味で王子様だ



みんなに言わせれば、チトセは優しくてかっこよくて気が利いて、こんなに完璧な男の子は他にいないらしい



最近は他校の生徒たちからも告白されてるみたいだし





あたしにはあんなひねくれ男の何がいいのかさっぱりわからないけど…









そんなことを考えていると、



「 そーだカリン。おいらコイツに話があるから、ちょっと外してもらってもいいかな?」



カイはそう言ってあたしに目を向けた



( カリンは名前で呼ぶくせに、あたしはコイツ呼ばわりですか~ )



まぁ、カイのあたしに対する扱いがひどいのは前からわかってたけどさっ







カリンが離れるのを確認すると、カイはあたしに顔を寄せて囁いた





「 パティ先生から話は聞いてんだろ? 」



普段はのほほんとしているカイだけど、今は珍しく不機嫌そうな顔をしている





「 うん。でも…あんまり気が進まないんだけど。」





あたしがそう言うと



「 そりゃおいらだって、カリンを騙すなんてことしたくないよ。」



カイはマリアンヌを乗せている肩をすくめた





「 グループ決めはまだなんだし、カリンと一緒にならなきゃいいじゃん。」



あたしの言葉に、カイはやれやれというように首を振る





「 森の中でカリンに何かあったらどうすんだよ。

カリンはおいらが見守るんだ。」





「あんたねぇ…」



まるで父親のような言い分に、呆れて何も言い返せない





「 フウカもカリンと組むつもりだったろ?

どうせおいらたちは同じグループなんだしちょうどいいべよ。」





ん?

あたしとカイが同じグループ?



「 ちょっと、なんで勝手に同じグループにしてんのさ。」



あたしが口を尖らせると、カイは少し驚いたような顔をした





「 あれ、先生から聞いてなかったんか?

おいらとフウカは必ず同じグループに入らなきゃならないんだと。」







完全に初耳なんですけど!



どうやらパティ先生はあたしに言うのを忘れてたみたい





それにしても



「 別のグループにいた方が人員さくげんになるじゃん!

なんで二人一緒なのさ。」





「 お前バカだな~。

お前に妨害されるやつらと先生に妨害されるやつらじゃ、どう考えても先生に妨害された方が不利だべ。

だからお前とおいらで一人前の仕事すんの。」



カイは指でピアスをいじりながら、呆れたように言った







いわれてみれば当然のことだけど…



なんか二人で共謀してるみたいで、罪悪感が倍増なんですけど







「 本当はおいらだけで十分なんだけどな~。」



カイは頭の後ろに手をまわして大きくあくびをした





睨みつけるがカイは気にするそぶりを見せず、軽く目を閉じている





一言言ってやろうと口を開いた瞬間





「 フウカが妨害とかなんかやらかしそうだし、全部おいらに任せてろ。」





カイはそう言うと、呆然としているあたしを無視してマリアンヌを撫でながら教室のドアに向かっていく





あたしは開いたまま何も言葉を発しなかった口をパクパクさせることしかできなかった





( …カイって、不器用だけどなんだかんだいって優しいんだよね。)





教室を出て行くカイの後ろ姿を見送りながら、あたしはなんともいえない胸のモヤモヤが少し晴れるのを感じた