66年前の今日広島に原爆が落とされた。
戦争があった事は事実として認識しているが、
自分が生まれるずっと前に終戦を迎えている為、
戦争は教科書で習った事と言う以外には、
いまいち実感はなかった。
今から10年以上前に5年間だけ広島に住んだ時期があった。
平和記念公園に近い広島市内の中心部に住んでいた。
原爆ドームはもちろんだけど、
近辺には、原爆関係の銅像や爆風から生き延びた木などがあり、
ものすごく身近に戦争があった事を感じた。
爆風から生き延びた木は、
原爆投下された場所から徒歩で数十分離れた所にあったけど、
上部から木を裂いたような形のまま成長を続けていた。
その木には、よく千羽鶴が供えてあった。
毎年、8/6前後になると原爆に関しての番組が放送され、
教科書では習わなかった生々しい事柄も知った。
一度行っておくべきだと思っていた平和記念資料館。
どんな感じかネットのバーチャルツアーで見てみた。
もうそれだけで涙が止まらなくなり、
とても実際に見る勇気はなくなった。
原爆で食品不足になり、
赤ちゃんがいた母親はその子に飲ませるミルクも無く、
自分自身も何も食べてなかったのとストレスで母乳が出なくなったそうだ。
でも、赤ちゃんはそんな事は関係なくお腹が空く。
まだ、固形物を食べられるほど大きな子供ではなかったので、
水分をどこかで確保したいけど、どこも品不足。
そこで、その母親は物を食べてなくても
唯一自分から出る水分をその子に与えた。
涙だ。
あまりにも切ない本当の話。
過ぎてしまった事をどうこう言っても元には戻らない。
大切なのは、同じ過ちを繰り返さない事。
考える力のある人間なんだから。