13年前に他界した父親。
末期の肝臓癌で闘病していた頃、
ずっと背中を痒い、痒いと言っていた。
終末期、最後の入院をしていた頃も
家族交代で父親の病室で看病というか、
寝泊まりして見守っていたけれど、
よく背中をかいて欲しいと頼まれた。
まだ胃ガン告知をされていなかった頃
2015年の秋頃。
私は、毎日背中が痒かった。
急に、痒くなりはじめた。
乾燥してるのかな?寒くなってきたし。
なんて思ってて。
でも、毎日背中の同じ部分が痒くて。
しかも痒いのは毎日夕方頃。
おかしいな。変だなと思ってた。
そんな私を見て、
母は「この子、まさか……」
と、実は思っていたらしい。
やっぱり母の勘は鋭いと言うか。
胃の全摘が終わり、2週間。
「背中、痒いの治まった?」
母が私に聞いてきた。
「そういえば、今は全然痒くない…」
こんな会話の後、
他界した父親の背中の話を聞いた。
「そういえば、そうだったね…」
癌になると、背中が痒くなる?
因果関係はあるの?
それともうちの家系だけ?
遺伝子?
もし、背中が痒くなるのが
癌発病のサインであったとしたら……
これから親族や友達に、同じ症状が出たら
検査に行くように、教えられるかも知れない。
そんなことを思った。
調べてみようかな。