閉鎖病棟には、移動売店が来ます。母が看護師に、コーラを買うよう手伝ってほしいと頼んでくれたようですが、何も買わなかったそうです。もう、そんな事もわからなかったのでしょう。

夜中、病棟を徘徊したりして、注意を受けたり、転んだりしていたそうです。

ある日は、部屋に行くと、椅子に座り下を向き寝ていたそうですが、滝のような汗がしたたり落ちていて、水たまりができていたと、母も叔母も異常さを感じずにはいられなかったようでした。

今日は行かないのかと母に聞くと、大雪だから明日にすると言っていました。前日行った時は、母一人で行ったらしく、父は二時間ずっと、訳の分からぬ話をぶつぶつと言っていって、母が席を立つと、黙って聞けと怒っていたそうです。
大阪の誰かに謝っていたそうです。

わたしはすぐにわかりましたが、それは愛人です。