ミカが走っていってしまう姿を、眉間にしわをよせて見ていた。
友情と恋愛、どちらをとるのかと聞かれれば、
そのときの状況にもよるかもしれないけど…、どっちもとる。
だけど今はそんなこといってられないよね!?
ミカ怒っちゃったし!
「あぁーもうっ!」
なんだかこれからどうすればいいのか考える気にもなれなかった。
とにかく学校から離れたいって感じで、1人で家に帰ることにした。
自分がまだ優のコトをすきなのかもわからない。
でも、たぶん好きなんだろうなー、この気持ちは…。
話して1日目でこんな気持ちになるとは――――。
*
次の日、またもやリンはユカとの約束を破って1人、朝早く来て教室で読書をしていた。
でもなかなか読書が進まない…、なんだか読む気にもなれないーっ!!
「…ハァ」
ガタンッ!!
リンがため息を漏らした瞬間、教室の奥から物音が聞こえてきた。
「なに!?」
ビックリして振り返ると。
「…」
ポカンと口をあけて立ち尽くすミカ。
「ミカ…。 来てたならなんか言えばいいのに」
「リンがため息つくとこなんて、はじめて見た」
そう言ってミカは自分の机に荷物を置いた。
「昨日私があんな態度とったからそんなに悩んでるなら、ごめん。 でもさ…、私たち友達だし…」
ミカ…。
「友達の私としては、いろいろ心配なんだからっ!」
「ごめん…。 でも橋本君は私を信用して言ってくれたんだ。 だから橋本君は裏切れないんだ」
「そうなんだ…。 橋本君のこと、もしかして好きなの?」
「まだ分からない…。 でも好きになる予定かな!」
「エー、それ何よww」
とにかくミカとは通じ合えたようだ。
不安だったけど、よかった。
ごめんね、ミカ。
リンを心配してくれてる気持ちはすごく伝わってきた。
でもリンは、優を好きになってしまったかもしれない…。