262年25日









毎年25日は、国民総出でギート麦の種を植える日なのだが、僕にとっては…というより、うちの家族にとって25日は次女ジェニファーの誕生日として大事な日である。
もちろん僕も国民の端くれではあるからギート麦の種蒔きには参加するけれど、メインイベントはジェニファーの誕生日である。
朝食の席で誕生日のお祝い🎉
本当ならケーキを用意すべきなんだけど、ジェニファーはカレーを好んで食べているので今年はケーキなしでいこうかなって。
来年はきっとケーキ作ってあげるからね😊

朝食後にジェニファーからお出かけへ誘われる。
今までお出かけといえばバシアス浴場だったので、水源の滝に誘われたのは初めて。
もちろん喜んで連れていきました。

「ねえパパ〜、どうして冬なのにおみずがつめたくないのー?」
湧き水だから、夏でも冬でも温度はあまり変わらないんだよ。
「どーして?」
うーん…地面の中から出てくるから…かな?
ほら、ドルムの山も夏でも冬でもあまり温度変わらないでしょ?
「どーして地面のなかはかわらないの?」
どうしてって…どうしてだろうねぇ?
あ、図書館のミアラさんなら知ってるかもしれないから、今度一緒に聞きに行こうか!
「パパはしらないのー?大人なのにー?」
大人でも知らないことはあるよ〜😅
「学校にいってたのに?パパは学校でいちばんあたまよかったんでしょ?」
いや、首席卒業ってのはそういう意味ではないんだよ。
休まず学校行ったってことでね…
それに、学校では教えてくれないことってのもあるんだよ。
「そうなんだぁ〜。ジェニファー、パパはなんでも知ってるっておもってたよ…」
え?
なんかがっかりされてる?
いや、あの…大体のことは知ってるよ?
知らないこともたまにはあるけどさぁ…
あの…ジェニーちゃん?
「いっしょにミアラさんにききにいこーね?」
憐れむような目で見るのやめて?🥺

2歳児にはまだ早いかなっていう思ったけど、やっぱり女の子だから喜んで貰えるかなって思って、誕生日プレゼントに南国の花束を渡しました💐

娘とのデートを終えて、ギート麦の種を買いに自分の農地である農場Cに行ったけど…
誰もいない?!
もう朝3刻なのに?!
僕も元農場管理官だから知っている。
ギート麦の会合は朝2刻だ。
だから3のには持ち場に付けるはずなのに…
しばらく待ってみても誰も来ないので種を買えず。
仕方がないので他の用事を先に済ませてから、改めて昼1刻にやって来た…のだが…。
農場管理官はいた。
しかし1人だけ?
ひとつの農地に3人の担当がいるはずだ。
あとの2人はどこ行った?
1人しかいないから時間がかかるったらない。
それでも買っていたんだけど、途中からこのリスさんが小屋の前で小刻みに震えてるだけで何もしなくなってしまった。
何度か声をかけるけどガン無視される。
な、なんなんだこの人は!
仕方なく場所を変えることにした。
向かったのは農場E。
実は事情があって、先日身罷った前王イェルシーの娘アンヌの居場所を朝3刻には調べた時に、彼女が農場Eにいた事は知っていたのだ。
アンヌは他の農場管理官と違って、朝3刻にはきちんと持ち場についている仕事熱心な子なのだ。
せっかくだからアンヌの所で種を買おうとやって来たのだ。
アンヌは仕事熱心である偉いねぇ〜。
「やだー、なんですかユーリさん?農場管理官なんですから当たり前じゃないですかぁ」
いやいや、僕の農地には1人しかいなかったよ?
「そうなんですか?みんなどこに行ったんだろう?」
ちゃんと仕事して欲しいもんだよねぇ。
「もしかしたら牧場の方に行ってるのかもしれませんね」
アンヌはいい子だよねぇ。
それよりアンヌ大丈夫かい?
一人暮らしは初めてだろ?
「うーん、やっぱりご飯を食べる時に会話がないって寂しいですけど、でも大丈夫ですよ?」
ご飯だったら何時でも家に食べに来ていいんだからね?
「ありがとうございます。そういえばまだヒューブくんに会いに行ってないし、今度行ってもいいですか?」
もちろん、何時でも待ってるからね?
「はい、ありがとうございます」
ああー、それで…どうなの?
その〜、恋愛の方は?
「え?ああ…ええ…中々難しいですねぇ」
前にジュニアスくん紹介したけど…どう?
「ええ、いいお友達になっていただいて」
その…アンヌとしてはどうなのかなぁ?
ジュニアスくんは恋人候補には入ってるのかな?
「え?ええ?…ど、どうなんでしょう?(〃∇〃)」
今日さ、夕刻から3人で探索行ってみない?
「3人って…私とユーリさんと…ジュニアスさんってことですか?」
いや?
「いえ、そんなことないですけど…」
じゃあ夕刻にエルネア城で待ち合わせね!
大きなお世話だってことは分かっている。
恋人がいるから幸せってこともないだろうし、逆に8歳にもなって恋人がいないからって不幸せってことでもないだろう。
でも、先日父親である国王イェルシーが身罷って、兄であるアンブローズが戴冠するにあたって王家の居室に入ったのと同時に、先王女となったアンヌは居室を出て一人暮らしすることになった。
なんの心構えもなく一人暮らしになったアンヌはさぞ心細かろうと心配なのだ。
アンヌには支えてくれる人が必要だと思う。
別にそれが恋人である必要はないけれど、昨日ジュニアスくんと仲良さそうにハーブ摘みをしているアンヌを見かけたので、少し仲人してみようと思い立ったのだ。
来年は何かと忙しいから今年いっぱいしか出来ないけど、少しでも2人が仲良くなってくれて、アンヌの寂しさが紛れればなぁ…という、亡き親友の娘への大きなお世話をしたくなってしまったのだ。




ギート麦を植え終えたあと、丁度ジェニファーが家に帰ってきたので、お昼ご飯を食べ一緒に食べようと酒場へと誘った。
ジェニーちゃんは大きくなったらどんなことしたいの?
「んーとねぇ、学校行ってべんきょーするの!」
そっかぁ、ジェニーちゃん来年には学校だもんねぇ。
「うん、ジェニファーね、いっしょーけんめーべんきょーするの!」
それは頼もしいなぁ。
授業楽しみだねぇ。
「うん、きゅーしょくたのしみ♪」
きゅ、給食かぁ😅
ま、まあいいか。
ジェニーちゃんももう本当にお姉ちゃんだもんねぇ。
「うん、もうジェニファーおねえさんよ!」
ヒューブくん可愛い?
「うん、可愛い。ジェニファーね、ヒューブくんが歩けるようになったら、いっしょにあそぶんだぁ」
おお、それはいいねぇ。
きっとヒューブくんもジェニーちゃんのこと大好きにはなるねぇ。
「えへへ (〃∇〃)ジェニファーいいおねえさんになるのよ!」
おっ、頑張ってね。
パパも応援するよ!




