私の愛する人は
丘の上で焼かれた
静かに黒煙になって
青空をゆっくりとのぼっていく
蛇口の水がぽたりと滴を落として
感情の糸がぷつりと切れて
ひび割れたこの手をじっと見つめていた
爪の先の汚れを見て
あなたが死んだことを実感しました
繰り返す言葉の
擦り切れたテープは美化され
何度も呪ったあなたを
何度も殺したかったあなたを
心に空いた穴を
あなたはもう償えないのです
破れた鼓膜で
泣き続けたあの日
壁を伝ってぽたりと雨粒を落として
私の愛した人は
丘の上で焼かれた
蠢く春風にのって
青空をゆっくりとのぼっていく