久しぶりに朝方3時まで飲んだ。
明け方の繁華街は少し寒くて、タクシードライバーの気だるそうな表情とカラスの鳴き声が印象的だ。
やってしまったなあ。
しめの、親子丼とうどんのセット。
腹の中はすし詰めの電車の如き様相。
一歩を踏み出すことに、たぷり。
また一歩で、たぷり。
胃の中をアルコールという名の暴力が駆け回っている。
無邪気な。
あるいは乱暴な。
寝るときに畳んだであろう服を目覚めと共に見つける。
ああ、これが教育というものなのだろうか。
律儀によれよれの靴下が一番上にのっかっている。
いやまずは水を。
洗面台の顔は酔っ払いで。
まあ水を。
ひげがだらしなさを際立たせている。
飲まなければ。
お腹はアルコールの揺りかご。
胃を水で満たして。
肺を水で満たして。
口の中の粘着をかき回して。
濡らして。
吐き出して。
とてとてとトイレに鎮座まします私の影を電球が照らしている。
あまねく人々は泥酔した次の日はこうなるものなのか。
酔った人間はまさに前後不覚、上の口も下の口もすべて便器に向かう。
一人妄想世界旅行。
私の口は真実を紡がない。
私の口はマーライオンの如し。
私の口はとめどなく流れる五色の川になる。
私の口は親子丼の味を覚えている。
いや、思い出したのだ。
いやがおうにも思い出すことはままある。
記憶に残らないことへの戒めというか。
なんというか。
罰ゲーム。
いうなれば、口開罰ゲーム。
意識の低迷。
鏡にうつる自分を睥睨。
覇気はない。
吐き気はある。
ただそれだけのこと。