昨日はサントリーホールで、BCJのメサイアを鑑賞。2001年から続く、クリスマスの定例コンサートですが、自分は初めて鑑賞しました。自分は3ヶ月先の仕事の予定が立たないので、中々チケットが取れなかったのですが、今年は日曜でやっと鑑賞できました。
指揮の鈴木雅明氏が体調不良で、息子の優人氏の演奏でした。
古楽器の演奏で、合唱も20人の規模です。古楽器の演奏を嫌う人もいますが、自分はバロックに関しては古楽器の演奏は好きです。この日も味の濃い楽器の音色と、少人数の研ぎ澄まされた響きが美しかったです。
古楽器の演奏は音の角が立ちやすいですが、今回はそんなことがなく、角のない、比較的柔らかい音色で通しました。ハレルヤや、アーメンコーラスも、清澄でうるさすぎない、品の良い演奏でした。やはり合唱が美しい曲なんですね。健康的で爽やか、なおかつ滑らかなヘンデル特有の感情が素晴らしいです。
バロック音楽のシャイトのアンコールで、自分の知らない曲もやりました。ア・カペラの美しい曲でした。メサイアとアンコール含め、全体で3時間の長丁場でした。
幸福感を感じられるコンサートで良かったと思います。
今年はこれでコンサート通いは終わりです。今年も8回通ったみたいです。何万円もする、有名海外オーケストラは、自分の仕事の予定では買うのが怖く、1回も行きませんでした。自分が行ったのはほとんどが1万円以下の、安いものばかりで、大体が駆け出しの演奏家ばかりでした。
E・グランディ、カーチェン・ウォン、アクセルロッドなど皆良かったです。コンサートは一期一会なので、録音で楽しむような、自分好みの名演を聴くというわけにはいきません。
基本はその日それなりに楽しめれば良いと思って、通っています。
1番印象に残っているのは、オペラパレスの「サロメ」です。毎回通っている人にはいつも同じ演出で飽きているらしいですが、自分は初めてだったので、楽しめました。苦手だった、R・シュトラウスの音楽だったのですが、初めて理解した気になりました。
後はブルックナーが2回。ミンコフスキとヴェンツァーゴの指揮でした。両方ともかなり印象に残っています。面白い演奏で良かったと思います。ただ、ブルックナーは変化球でなく、正調なのを、できれば1度で良いから、聴いてみたいと気づかされた演奏でもありました。
ブログにも書きませんでしたが、3月の都響の大野和士の「海」も聴いたんですが、全く印象に残らなくて、申し訳ないですが、このコンサート以外、どれも楽しかったですね。