9月24日、セバスティアン・ヴァイグレによる、シェヘラザードを含む、オール・ロシア・プログラムを聴いてきました。オーケストラは読売日本交響楽団。
今日も仕事明け、しかも台風の中出かけて行っての鑑賞。仕事明けで頭が回るか疑問なのと、台風が来ると気圧の変化でお腹を壊しがちなので、何だか色々心配しながら聴きに行ってきました(^-^;。プログラムの以下の通り。
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=パヴェル・コレスニコフ
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」
とはいえ、前回同様プログラムの確認はほとんどせず、「パガニーニの主題による狂詩曲」は誰の曲か知らずに聴いていました。
演奏はどれも良かったです。ヴァイグレは初めて聴きますが、割と恰幅の良い演奏で、急ぎ過ぎず、ロマンの風味がある演奏でした。
ピアノのコレスニコフも初めて聴きます。手足が長い、ひょろっとしたロシア人で、初めはちょっと音が小さいかな(今日は3階席で音がちょっと遠かった)、と思っていましたが音楽が進むにつれ、音も大きくなり、バリバリ弾きこなしていました。音の線はやや細い気もしますが、はっきりくっきりした印象のピアノでした。
↑、パヴェル・コレス二コフ。
恥ずかしながら、「パガニーニの主題による狂詩曲」も初めて聴くんですよね(録音も含めて)。先ほども書きましたが、誰の曲かな、と思って聴いていました(誰の曲かもよく確認してませんでした(^-^;))。聴いていると何だか、旋律の出し入れとか、造形が聴いたことのある感じです。自分の意思とは関係なく、何度かラフマニノフの顔が浮かんだので、後で確かめたらやっぱりラフマニノフの曲でした。濃厚な曲ですね。
作曲家の区別がつく様でしたので、前回に比べると、今日は頭は回っているようでした。
メインのシェヘラザードは素晴らしかったです。シェヘラザードは「千一夜物語」を題材にした作品です。映画音楽と交響曲を合わせたような内容で、非常に描写性が豊かです。
自分はこの曲の良さをアナログ・レコードで知りました。CDだと良く分からなかったです。編成の大きい管弦楽を使いますが、弦楽器群の活躍が多いために、レコードの方が魅力的に響きます。
今回実演で聴いて、レコードで聴くよりもさらに素晴らしいと思いました。第1楽章はシンドバットの冒険を描きますが、海洋冒険を表現した弦楽器の合奏など本当に美しかった。当たり前ですが、弦の音色の艶や鮮度がレコードで聴く時を上回り、より豊かに響きます。
コンマスによる、独奏ヴァイオリンとハープによる、シェヘラザード王女のテーマも非常にクリアで瑞々しかった。味わい深く響く低音に、豊かな弦楽器群のロマンティックな響きが重なって、夢見心地になりました。
第1楽章から第2楽章の途中まで、本当にうっとりするような音楽で、少しばかり涙ぐみました。
女王のテーマが繰り返されるたびに、これは物語を描きながらも、その主題は「愛の音楽(残酷な王を王女が慰める)」なのだと実感させられました。リムスキー・コルサコフの描く音楽が、どの場面も非常に的確で、まるで映画でも見ているようです。
台風の中の演奏会でしたが、ロマンティックな雰囲気に浸らせてくれたコンサートで、素晴らしかったです。

