4月12日、新国立劇場で「薔薇の騎士」を観劇。
2ヶ月連続でオペラを鑑賞。「薔薇の騎士」は迷いましたが、そう何度も聴くチャンスもないだろうと思って、出かけました。日本でこんなオペラを聴けるというのは、良い時代になったと思いますね。
14時開演、終わったのが18時半。食事もオペラシティでしたので、8時間以上現地に居ました。
指揮者はドイツのサッシャ・ゲッツェル。演出と衣装などは外国人。キャストなんですが、結局コロナの影響で元帥婦人以外はオール日本人キャスト。しかし、その元帥婦人のみワールド・クラスのアンネッテ・ダッシュという、ちょっとアンバランスな布陣でした。
↑、アンネッタ・ダッシュ。世界の有名な指揮者や劇場で歌っています。1人だけ存在感があってすごかったです。よく来日してくれたと思います。カーテンコールの拍手も一番大きかったです。
主役級はアンネッテ・ダッシュが最高で、オクタヴィアンの小林さんと、ゾフィーの安井さんがまあまあ、オックス男爵の妻屋さんが奮闘する感じです。
しかし・・・日本人がオックス男爵をやるのは若干無理がある気もしましたね。ドイツ語の歌に感情が乗りにくく、色んな表情付けも難しいと思います。ただ日本人であれぐらいできれば多分上出来なんだろうと思いました。
あとこれだけ日本人だらけだと、ヴィジュアル面でもちょっと変な感じでは禍りました。割と普通の演出で、背景など伝統的なヨーロッパの感じですが、出てくる人が全員洋服の東洋人ばかり。鹿鳴館みたいにみえます。しかしコロナ禍で仕方ないんでしょう。
正直言うと、アンネッテ・ダッシュがいなかったら、結構きつかったかもと思いました。彼女だけ存在感が全然違います。ちゃんとマルシャリンに見えます。聴けて良かったです。特に3幕は素晴らしかったですね。
第2幕などは元帥婦人の出番がないので、登場するのが全員日本人。
2幕の初め、ゾフィーとオクタヴィアンの邂逅シーンはR・シュトラウスの音楽が素晴らしいので、涙ぐみます。しかし2幕の後半はオックス男爵がメインの場面。ちょっと物足りないので、退屈し、2、3度寝落ちしてしまいました。
第3幕は動きもあるし、楽しかったです。後半の元帥婦人登場後は満足しました。ゾフィーとオクタヴィアンはもうちょっと声量がほしい気もしますが、あんまりいうのも酷でしょう。
R・シュトラウスの音楽は女性原理が強く、女性の歌声を生かす場面が多いですね。この「薔薇の騎士」のラストもその粋みたいな音楽です。元帥婦人が歌い終わって、若い恋人2人が愛を誓う、あの清らかな雰囲気とか、ちょっと他の芸術では味わえませんね、その辺も涙ぐむ場面でした。


