キャスリーン・フェリアーによる放送用リサイタル盤(1952)。10インチ盤。
LW5353。
クラシック音楽の演奏家で、才能ある若い人が命を落とすことがあります。ディヌ・リパッティ(ピアノ、享年33歳)、ジネット・ヌヴ―(ヴァイオリン、享年30歳)、ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ、享年42歳)。リパッティとデュ・プレは病死、ヌヴ―は悲劇的な航空機事故で他界しました。
キャスリーン・フェリアー(1912-1953)も将来を嘱望されながら、乳癌で41歳で亡くなるという短い生涯でした。
彼らの演奏はどれも素晴らしいと思います。本邦の場合、フェリアーはブルーノ・ワルターと共演した、マーラーの「大地の歌」で、良く知られているということでしょうか。
声の高さはアルト、ソプラノに比べると、やや奥行きのある深い感じがします。フェリアーの場合は、人を包み込むような優しさと、心を込めた歌声が素晴らしいです。彼女はいくらか放送用のリサイタル盤を残しているようですが、これはその1枚です。
スタンフォードの「妖精の湖」から初めと終わりだけ切り取ってみました(パチパチノイズあります(^^;))。
↑、冒頭部分だけ、また翻訳を載せます。
「Lough-a-reem-a! Lough-a-reem-a;
ロー・ア・リーマ・・・!ロー・ア・リーマ
Lies so high among the heather;
ヒースの木々の間に崇高にたたずんでいる
A little lough, a dark lough,
小さくて、暗い湖
The water's black an' deep.
水は暗くて深い
Ould herons go a-fishin' there,
アオサギが魚を捕りに訪れ
An' seagulls all together
カモメたちが一緒になって
Float roun' the one green island
緑色の島の周りに浮き
On the fairy lough asleep,
妖精の湖で眠っている」
(ネットで翻訳を探したんですがなかったので、自分で訳しました。しかしちょっと分からない単語があります。reemとrounです。おそらく古い英語だと思います。reemは物のスケールを表している単語ではないかと思いますが、スケール感が良く分からないのでリーマとしか書きませんでした。rounはroundではないかという推測でしか訳していません。参考程度の翻訳ということで、お願いします。)
先日書いた、シュワルツコップやリタ・シュトライヒなどの時と同じように、とても落ち着く音楽だと思います。最近の音楽は聴くと闘争的になったり、破壊衝動みたいな感じを受け取るものも多いですが、これらの音楽はその対極にあるもののように思えます。


