ムーンショットなど |  ヒマジンノ国

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ちょっとだけ気になることを簡単に書いておきます。

 

種苗法改正など一度押し戻した案が何の議論もなく、また、元の位置に押し返されてしまうことには反対です。女優の柴咲コウさんの発言が反日だというような意見などで、糾弾されるのも行き過ぎでしょう。本当に気の毒だとは思います(追記:柴咲さんが北海道で、中国の実業家と交流があった、という報道がありました。彼女が中国で牧場経営を彼らとしているという話です。細部は分からないのでコメントは難しいですが、これが本当なら「反日」というレッテル張りをされるのも分からなくありません。確問題があるのかもしれません)。

 

確か彼女も、自分の近しい人に「癌になった人がいたから」という理由が、発言の理由の一部だったと思います(遺伝子組み合えの食の安全性、ということだと思いますね)。

 

確かに今日、何でも意見が「党派」的に扱われすぎて、その意見の内容が伝わらないことが多く、そこが問題かと思います。

 

古くなった今日の種子法が改正されたりすることに、意味はありますでしょうが、同時に失われていくものがあります。すでに国内でもアグリバイオといっていいんでしょうか、つくばSDや三井化学アグロなどの国内企業が、遺伝子組み換えではないものの、商品として適したハイブリッド種を栽培し始めています。これらは、大手牛丼チェーンなどに渡っているといいます。安価で大量生産できるというものです。

 

特につくばSDのやり方はモンサントモデル(モンサントは悪名高い国際企業です)といわれており、今後どうなっていくか気になるところです。元々国内には昔から育ててきた「原種」と呼ばれてきた作物があるということらしく、これらを元にして品種改良をしてきたようです。しかしこういうのは時間がかかるし、儲からないので、結局種子法が改定されたといっていいのかもしれません。

 

しかし、原種の方が、食の安全を守るには良いと思います。

 

ただ、今後はどうなるか分かりません。状況さえ許せば「遺伝子組み換え」などの作物を作る企業も出てくると思います。今後は国産と銘打ってあっても、遺伝子組み換えが嫌な人は1度調べなければなりません。既に日本では309種類の(世界で最も多いとされる)遺伝子組み換えの作物が商業用に認められています。

 

また、既にゲノム編集で作られた作物は外国から、国内に輸入されており、ポテトチップの製造などに使われています。日本は2018年にゲノム編集は遺伝子組み換えでない、としているようです。しかしこれらのものを食べて安全かはまだまだ疑問です。

 

生物多様性のセーフティネットとして「カルタヘナ議定書」がありますが、モンサントなどはゲノム編集は「遺伝子組み換えでない」という趣旨の発言をしています。しかしEUでは司法裁判所が判断をし、ゲノム編集も遺伝子組み換えである、としています。

 

どうしても「お金」は必要ですし、稼ぐ必要はあるでしょうが、実際問題になってくるのは「我々の口に何が入ってくるか」ということです(ここが結局この手の法律の論点となる片方の重要な一点だと思います)。

 

日本がカルタヘナ議定書に従っているといっても、実際に何が行われているかが一番の問題になります。今後5年、10年してどうなっているか疑問です。子供や孫が何を食べるのかという問題につながっていくかと思います。個人的には儲からなくても、体に安全な食を確保できるものを、国で守っていくことの方が重要と考えています。食を経済問題ですべて扱ってしまわないようにした方が良いというのが、自分の感想です。

 

 

内閣府はムーンショットなる計画を公に発表しています(インターネットで確認できます)。内容は最新技術と我々の生活を融合して、将来に備えるものですが、人間とロボットを一体化させる、ほとんどトランス・ヒューマニズムに近いものなどを提案してきているようにも見えます。

 

こうした人間や、あるいは都市の高度なハイテク化は今日、国を問わないように思えるようになりました。また逆にいえば、こういう発想を日本の政治家や官僚だけで考えだしてきたかは、非常に疑問です。

 

テスラ社のイーロン・マスク、あるいはトランプ支持者のピーター・ティールという存在。また、一時期ソフトバンクの孫正義氏は「次世代はAIが重要になる」というようなことをしきりに話していた気がします。また中国の高度にIDを管理された都市の発想(アリババなどが提唱している)。これらは国を超えて動ける、資本家たちの目論見のように思えます。所詮国同士の諍いなど、いずれは問題ないとでもいいたげです。

 

 

食についても実際大手の企業たちがこれらを管理したがっている可能性はあります。ムーンショットを読んでいるといかにも素晴らしい技術革新に見えるように書いてありますが、本当に安全なものでしょうか。

 

国も種子法廃止の際、全国8ヵ所で三井化学アグロの民間の品種を優秀なものとして、説明して回ったそうです。

 

本音をいうと、こんな「ムーンショット」計画などいうものを勝手に国が提示してくること自体がちょっと変だとは思うんですが。いつ国民のコンセンサスを取りましたか?もっといえば世界政府への道筋みたいなのは見え隠れしますかね。

 

まあ、しかし、これらは個人的な見解ということですかね・・・。

 

自分のいっていることの真偽は別としても、食べ物の問題は我々の生に直結する問題だと思うんですよね。憲法なんかもそうですが。

 

いつも同じことを書くのですが、本当にこういうことは、党派の問題を超えて、ちゃんと議論すべきだと思いますね。

 

あんまり書きたくないことでしたが、一応書き残しておきます。