ウィーン気質 |  ヒマジンノ国

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最近またコロナが広がり始めています。一々反応していてもしょうがないですが、政治家の保身ばかりの発言にはちょいちょい頭に来ます。今後どうする気なんでしょうか?せめてもう少し正確な情報ぐらいは流さないと、いかんのとちゃいますか。

 

 

ルーマニア生まれの指揮者、オットー・アッカーマン(1909-1960)がモノラル期に録音したオペレッタ5作品をレコードで揃えました。全て1950年代の録音で、キャストはニコライ・ゲッダとエリザベート・シュワルツコップ、エーリッヒ・クンツなどほぼ固定メンバーです。

 

指揮者のアッカーマンは当時オペレッタのスペシャリストと考えられていたようで、オペレッタの名作「こうもり」は後にステレオ録音しているようです。落ち着いた雰囲気、優雅な音楽、気取らない歌唱を、コロンビアのレコードで楽しめるのは素晴らしいことだと思います。

 

↑、ニコライ・ゲッダ、20世紀を代表する歌手の1人。

 

5作品はそれぞれ、J・シュトラウスの「ジプシー男爵」、「ウィーン気質」、「ヴェネツィアの一夜」、F・レハールの「メリー・ウィドウ」、「微笑みの国」です。以前「ジプシー男爵」、「メリー・ウィドウ」、「微笑みの国」については、少し書きました。

 

どれも廉価なレコードですが、見つけるのが大変です。集められるとは思ってなかったですが、運が良かったようです。各々オリジナル・ジャケットのデザインが素晴らしく、好きです。

 

↑、メリー・ウィドウ(1953)。

↑、ジプシー男爵(1954)。

↑、微笑みの国(1953)。

 

「ウィーン気質」はJ・シュトラウスの3大オペレッタの1つです。シュトラウスの絶筆で、本人は作品を完成させずに世を去りました。「こうもり」を下書きとして、彼の過去に書かれたワルツをふんだんに用いた曲になっています。

 

↑、ウィーン気質(1954)。

 

33CXS1186、1187

 

 

筋書きは非常に複雑で、台本だけ読んでいても理解するのが困難です。素性と身分を隠した男女が入り乱れ、一体誰と誰が会話をしているのか分からなくなります。映像があるのなら、そちらを観たほうが良いのかもしれません。

 

音楽は美しく、沢山のワルツが楽しめます。過去作からの引用が多くあるという話ですが、ワルツに詳しくない自分には、どれがどの曲かまで見分けは付きませんでした(彼の生涯作品数は400とか500とかいわれるので、見分けられる人は日本ではまずいないでしょう)。

 

しかしそんなことを知らなくとも、おっとりした優雅な雰囲気のワルツが次々に流れてくるので楽しいと思います。最近の機能的なオーケストラ演奏とは違う、愛情ある演奏だと思いますね。

 

↑、ヴェネツィアの一夜(1954)。

 

33CX1224、1225。

 

 

「ヴェネツィアの一夜」は脚本を書いた、F・ツェルとリヒャルト・ジュネーなる人物が盗作のプロだったせいで、物語にオリジナリティがなく、シュトラウスの作品でも一段落ちるとされています。

 

確かに下らない筋書きはいつものオペレッタですが、「こうもり」、「ジプシー男爵」などと比べて深みにかけるきらいがあります(名作といわれるオペレッタでも内容はオペラよりは深みがありません。その分気楽に聴けるということです)。そう考えると「ジプシー男爵」などはシュトラウスにしては土着的な雰囲気と、奇想天外な筋立てで特徴的に思えますね。

 

↑、ジプシー男爵のザッフィを演じるシュワルツコップ。

 

「こうもり」と「ウィーン気質」は内容も音楽も近く、聴いていると少し既視感があります。しかし、「ヴェネツィアの一夜」の叙情的な雰囲気もまた、「こうもり」などと違い、シュトラウスの異なる音楽を聴く面白さがあります。緩やかに音楽は流れ、カラメロの歌うアリアなんかはロマンティックで結構耳に残っています。後半は合唱なども多く、楽しいです。

 

「ヴェネツィアの一夜」は、筋書きを補う、シュトラウスの音楽が魅力で、素敵です。