危ない日本 |  ヒマジンノ国

 ヒマジンノ国

ブログの説明を入力します。

 

本の推薦です。とはいっても、自分が推薦しなくても売れているようなので、読んでいらっしゃる方もいるかと思います。

 

堤未果さんの「日本が売られる」という本です。

 

「水道民営化」、「種子法廃止」、「改正畜産経営安定法」、「農地法改正」、「森林経営管理法」、「高度プロフェッショナル制度」、「外国人労働者の受け入れ」など、これらの法律や決まりごとは、安倍政権下で「国家戦略特区」や「グローバル化」、はたまた「自由競争」の美名のもとに行われてきた、政策の数々です。実際にはこれだけにとどまりません。

 

こうした政策の意図と、その内容、そしてそこから派生する我々への影響など、知らない人がほとんどだと思います。そういう人にこそ、ぜひ読んでほしいと思う本です。

 

確かにこの本には情報のソースが明確に示してなかったり、一部に情報の間違い等あるらしいですが、しかし、「上述の政策が実際に決定されてる」以上、ここに書かれている情報は貴重で、問題よりも益することが多いといえます。

 

アベノミクスの目玉の1つといわれていた、国民に不人気な、竹中平蔵が仕切る「国家戦略特区」というものがあります。

 

この内容については、ざっくりといってしまえば、諸外国(日本も含む)の企業が日本で規制なく商売ができるようにするもの、といえると思います。

 

そのおかげで日本経済も活性化する、というような意見でしたが、実際はどうなんでしょう?

 

今の安倍政権は、「私たち(政権側でなく)」がどうしても必要で、守ってきた「水」、「食」、「土地」、「農業」、「森」、「海」というものにかけてきた「規制(そういう規制があるわけです)」をとっぱらって、そこをこともあろうか、「諸外国の企業」に開放しているのです。多分、知識のない人は、読むと驚かれると思いますが、このままだと日本は「国の基礎」から切り崩されることとなります。ゾッとすることが多いですが、この表現は決して大げさなものでなく、真実だと思います(読んでみると分かります)。

 

「国家戦略特区」だけではありません。「TPP11」などにしても、この国の根本を破壊しかねません。

 

ベトナム戦争で「枯葉剤(ベトちゃんドクちゃんを生んだあの薬です)」を提供した、アグリビジネスのモンサント(バイエル社)なども触手を伸ばし始めています。彼らは「種子法」で守られていた日本農業界に参入して、彼らの「遺伝子組み換え」の種子などを売りつけるつもりです。彼らの売りつけるこうした「種」は彼らの提供する「農薬」しか受け付けず、これらをセットにして、低コストで売ってきます。

 

するとビジネスとして競争力の高いこれらの「遺伝子組み換え」作物は従来の日本の農業を駆逐して、彼らの専売になっていく可能性があります。農業こそ、国で保護すべき事柄ではないのですか?

 

この「遺伝子組み換え」作物とそれに適合した「農薬」は世界的に人体などに問題を引き起こしています。はたして、日本人皆でこういうものを食べなければならないのでしょうか?

 

「種子法」については元農林水産大臣の山田正彦氏などが活動を続けていらっしゃいます。(アメブロで見れます。↓自分個人として、支持政党などはありませんので、悪しからず。種子法に関しての取り組みなどの情報です。)

 

https://ameblo.jp/yamada-masahiko/

 

こうしたことは「農業」だけにとどまらないことが、この本には書いてあります。

 

グローバル化などといいますが、これは偽物のグローバル化であって、やっていることは「大企業」の好きなように商売ができる環境を作る事ばかりであり、それも一般市民を生活を破壊しても構わない、というようなことばかりです。

 

安倍政権、官僚、企業、マスコミはこうした政策を一体となって進めており、特にテレビなどのマスコミはひどく、これらの法案の内容や、その影響は全く説明しません。こうしたことがどれだけ異常なのかということを、我々は認識する必要があります。

 

要は彼らは「権力のある側」、いいかえれば「金のある側」のことばかりを優遇して、私たち「金のない側」についてはほとんど顧みていないのです。貧富の差が広がっている、といっているのに、彼らのやっていることはさらにそれを進めることばかりといえます。こうした行いは本当に止めさせなければいけません

 

竹中平蔵は経済を自由化(グローバル化)すれば、そこに関わる企業が儲かり、それが国民に還元される、というようなことをいっていましたが、結局ふたを開けてみると、儲かるのは企業ばかりで、その儲けも我々の財産を奪った末のものだったということが、はっきりします。詐欺と同じかと思いますが、騙されないようにしなければいけません。

 

トランプ大統領が出てきて、この傾向は少しとどめられたのかもしれません(彼は当初のTPPからの離脱を宣言しました。しかし何故か安倍政権は新しい枠組みでこれを進めようとしています)。

 

仮にトランプ大統領が出てこなければ極東で軍事的な危機が煽られる(オバマ政権時のことです。引き続き、ヒラリーが大統領であれば、極東は今以上の緊張状態だった可能性があります)ことで「日本が軍事化」すると同時に、上述のような「日本の内部からの切り崩し」が行われ、極右あるいは保守以外の人々は生活圏を追われ、一般市民が一種(アメリカの新自由主義と日本の極右が結合した政権)の隷属状態におかれる可能性があったと思われますが(大げさな表現だとは思いません)、その方向性は幾分おさまったかと思います。

 

ただ、このままではまだ危ないと思いますね

 

やはりまず知識の共有がいると思うのですそのためにはこの本はとても役に立つと考えています。本当に一度読んでほしいと思います(゚Д゚)ノ!

 

また余裕があれば前回載せた陰謀論の本も暇な時で良いので、読んでみてください今回紹介した本と共通する部分が多いと思います陰謀論をごりごりに勧める気はないのですが、それでもなお、おかしな部分が多すぎますね。参考までに、ということで良いと思いますので。