ブラームスのⅤコン |  ヒマジンノ国

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ブラームス、ヴァイオリン協奏曲(2006)。

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ユリア・フィッシャーによるブラームスのヴァイオリン協奏曲です。正直あんまり得意な曲じゃないです。普段は聴かないですね。元々はシェリングで聴いていた曲ではあります。
 
今回はユリア・フィッシャーのディスクを買ったので、色々と聴き比べてみようかと思いました。
 
カミソリのような音色のシゲティ(1959)、懐かしい甘美なクライスラー(1927)を少しずつつまみ食いすると、理由もわからず、用意していたオイストラフのディスクを聴くのが嫌になってしまいました。
 
で・・・オイストラフを飛ばして、カラヤンとムター(1982)のディスクを聴きだします。このディスクを聴くとこの曲はオーケストラの伴奏が大事なのが良く分かりますね。カラヤン、ムターともに豊かで押し出しの強い表現です。
 
クライスラーとムターのディスクは美しいと思います。クライスラーはブレッヒ、バルビローリの伴奏の両盤ありますが、どちらも好きかな。
 
それに比べるとこのユリア・フィッシャーのディスクは相当に洗練されてると思います。オケの音はそろえられて、透明感があり、ユリア・フィッシャーのヴァイオリンも瑞々しく、新鮮です。特に第1楽章の後半から、第2楽章にかけては瑞々しいブラームスで中々に美しかったです。ブラームスでないような気がしますよ。
 
 
透明感を保ちながらも曲調を外さない表現はこれが最近のブラームスか、という気がしました。
 
 
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(2009)。
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最近の女流ヴァイオリニストは容姿もかなり魅力で、ジュリア・フィッシャー、そしてこのジャニーヌ・ヤンセンもかなりのものがあります。
 
 
ヤンセンは初めて聴きます。しかし、このディスクは良くなかったです。どうなんでしょう、もしかしたら指揮者のパーヴォ・ヤルヴィのせいかもしれません(ノン・ヴィブラードでの演奏はこのオケの流儀らしいですが)。
 
ヤルヴィの伴奏なんですが、オーケストラの音色が原色で出過ぎるきらいがあります。音色はカラリとして、音彩が強調されてますね。だから官能性は良く出てます。ただ、マーラーとかR・シュトラウスならそれも分かるんですが、これはベートーヴェンなんですね。
 
ートーヴェンとかブラームスの音楽が録音が古くともそれなりに楽しめるのは、彼らの音楽が人間の感情の吐露を目的にした音楽だからだと思います。割と記号的な音楽の追い方で聴けるんです。それに比べると、ワーグナー、マーラー、R・シュトラウスなんかは、情景の描写が多く、楽器そのものの音色を気にして音楽を作っているので、ステレオ録音はかなり有利です。ラヴェル、ドビュッシーはいうまでもないですが。
 
ただまあ比較論の話ですので、この世にある音源が全てそうばかりともいいませんが。色んな録音がありますんでね。原理も現実には負けるときがあります。
 
さて、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はやはりロマンティックでまろやかな感情が出てると、聴いていて楽しいですが、ここではそれがあまり出てないですね。ジュリア・フィッシャーのように透明感のある演奏を狙っているのだと思いますが、もう一つ曲調を捉えていないと思いました。音色ばかり気にして表面的に聴こえます。
 
初めてこの曲を聴く人にはこれでも良いのかもしれませんが、自分はダメでした。ヤンセンを聴こうと思っていたんですが、これではちょっと実力は分かりませんでした。
 
こざっぱりした演奏だと思います。第2楽章はまあまあじゃないかなあ。