世界的な問題 |  ヒマジンノ国

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長谷磨憲くんち


現代人は選択肢が二つしかないと思い込んでいるようです。

かつては日本型社会主義ともいわれ、あるいは修正資本主義でも構いませんが、独自の発展をしてきた日本。


しかし国際競争という名目のため、中曽根政権ぐらいからでしょうか・・・徐々に市場優先に移行していきます。


つまり国際競争をしようとするとより程度の高い資本家達と戦う必要があるため、もっと競争力のある人々を育てなければならないというのです。そのため富の分配は邪魔だということです。


ところが実際に市場を優先すれば人々の貧富の差が開き、格差社会ができあがることに、やっと今の日本の人々は気付き始めています。

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かつて共産主義が富の平等を訴えました。しかしこれは良く働くものもサボって働かないものも賃金が平等になるという不平等を生んでしまいます。


良く働くものにはそれ相応の賃金が払われ、働かないものには賃金が少ないというのが本当の平等です。この点においてまさにマルクスの考えは初めから破綻していたといえます。


ではその具現である市場経済が正しいのかというと、その貪欲さは現今の社会システムを破壊するほど激しく、到底肯定できません。アフリカ大陸の住民が空腹で餓死者がいるのに、北米の人々は丸々と太り、その富を謳歌しました。


こうも世界のバランスを壊してしまう市場経済は最早異常というほかなく、現代はその程度が問題となっています。
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現代日本において格差を是正しようとすれば富を分配するしかありません。かといってそのやり方は古く、そのままでは世界経済の発展に取り残されると政治家達は必ずいいます。確かに実際にそうした発言には正しい側面があり、日本が経済的に強いといっても、世界経済の中の一部であることは確かです。

ならばといって、規制緩和と小さな政府を目指せば競争が過熱し、格差社会を押し進めていくことになります。


これは明らかに酷い袋小路であってどちらの政策に触れても我々全員が幸せになれないことになります。


ここにみえるのは戻る事もできず、進む事もできない我々日本人の姿です。

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そしてこのことは世界的にもいえることでしょう。

 

住宅バブルがはじけ、失業者の多いスペイン南部でスーパーが襲撃されて話題になりました。

なぜ話題なったかというとその襲撃を指揮したのが村長で、人々の尊敬を集める人だったということです。


そしてその襲撃の映像に映し出されたのはレーニンの姿の映った旗でした。

これは一部に富を集中する市場経済を優先する、ユーロに対する抗議の印でしょうか。


だからといって共産主義にもどることは、マルクスが間違っている以上、あまり意味がありません。かつてソヴィエトはどんなに働いても賃金が上がらないため、人々は活力を奪われていったという事実があります。


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本来人々はマルクスの考え方に共感する必要などなかったのでしょう。


ソヴィエトがなくなったせいでまるで、資本主義とか自由主義陣営が勝利したなどと愚かな政治家達が宣伝しましたが、本来経済に資本主義も共産主義もなかったのではないのでしょうか・・・?

あるとしてもそれらは経済の一側面でしかありません。


また階級闘争などという考えが余計にこうした考えをおかしくします。


平時はある程度までお互い競争し、必要な時や有事には富を分配し、お互い気をつけあっていけばよかっただけの話ではないのでしょうか・・・?


マルキシズムこそまさに毒饅頭というべきでしょう。

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確かに二元論は物事を突き詰めて考えるには良い思考法ですが、細かいところまで研究ができたならそれらはもう一度統合されるべきなのです。


マルクスの考えは明らかに根本から破綻しており、この考えに乗っかるのは人類にとって非常に危険だったのです。

実際に具現化したこの矛盾だらけの不完全な思想は人類を苦しめ続けるでしょう。


だからこそ、日本が良くなるためには世界が良くなる必要があります。

しかしそのために、まず本当に必要なのは、新しい「世界的な思想のコンセンサス」であることは間違いがないかと思います。