移民大国スウェーデン | 引っ越しと私

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2021年からスウェーデンのヨーテボリに住んでいます。日々の思いを呟くブログです。

スウェーデンは移民大国。

移民を出す方も引き受ける方も。

難民移民の方が多いのは割と知られるようになったけど、実は1840年から1914年までは移民排出国だったのです!人口多すぎ、貧しすぎて生きていけない、スウェーデン教会の束縛から逃れたい、というのが主な理由のよう。日本と似てるね〜。日本もラテンアメリカへ移民船を出した時、国が貧しくて、長男以外の子供には将来がないようなものだったから。


そして、その時代といえばタイタニックの時代ですよ!あの船は、イギリスからニューヨークに向かったんだけど、80%はスウェーデン人乗船客で船上ではスウェーデン語が一番話されていた言語だったらしい。面白いね〜。これは小学校2年生の娘が習ってきたことの受け売りなんだけど🤭

因みにアメリカ行きの船はいつもイギリスから出てて、イギリスまでの船はヨーテボリから出ていたんですって。移民希望者が集まる街、ヨーテボリですね。


というわけで、スウェーデン人は新大陸アメリカへ渡ったのです。今もスウェーデン系が多いのはミネソタやシカゴ。

以前住んでいたシアトルのあるワシントン州もかなりスウェーデンコミュニティが力を持っているよう。シアトルに本社のあるアメリカ国内で展開する百貨店はNordstrom(めっちゃ北欧っぽい名前)。

うちの長男君が生まれた大きな病院の名前はSwedish。前住んでた家の近所にはThe Swedish Clubという大きな施設もあった。




The Swedish Clubの中に入ってみた。


移民が持ってきた機織り機




でた!Vasaという言葉!


スウェーデンに住んでからだとアメリカには北欧移民が多かったんだな〜、とより実感できる。

子供達が、お店の名前や町の名前なんかを見て「あ、これスウェーデン語」「これもスウェーデン語」とスウェーデン語にルーツのある名前を発見。

そんなこともわかるの!?と親はびっくり。

シアトルにはBallardというエリアがあり、そこは北欧移民が多かった場所。今は特にそれらしきものは見当たらないけど、そのエリアの古い家は北欧っぽい感じがするかな。

今回、スウェーデン語で書いてある地元議員(?)のでっかい看板とかも見た。


ポートランドで見たこの美容院もスウェーデン語で美容院って名前💇‍♀️


この貧しい時代があったという歴史は今のスウェーデンに来る移民向けのクラスのカリキュラムに入っているの。昔、スウェーデン人がアメリカで頑張ったように、君らもスウェーデンに溶け込もう!と促したいのだろうか??

ま、この内容はこっちでは中学校でも習うらしいし、日本も日系人の話を歴史とし学校で習えたほうがいいなと思う。


つくづく日本とスウェーデンは似てると思う。

移民排出し、その国で頑張りつつも中国系やインド系みたいにコミュニティで団結しすぎないから、ちょっと存在感薄いみたいなとことか、、、

控え目な国民性なのよね。


さて、現在のスウェーデンは移民受け入れ過ぎてパンク状態。日本は移民受け入れ増やしたいけど二の足踏み状態。


大雑把なスウェーデンと堅実な日本という違いでしょうか(?)