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もう10年くらい来てないんじゃなかろうか帝国劇場。

界隈では有名な話かもだが、5月ごろ、このミュージカルも中止になり、
「この先の出演予定の舞台が全てキャンセルになりました。
いつになるかわからないけど待っていてください」
とわたしのところにも、本人から丁寧な電話があった。
驚いた。
ほとんどファンサービスを必要としない(?)わたしでも、単純に嬉しかった。
本当にすごい子だと思った。

もちろんいつまでも待つつもりだったが、
同タイトルをコンサート版に変えて同月中に上演となった。
しかしこれまた当初の初日が開かなかった。
いまは上演するのが本当に大変だ。
切符を売るのも大変だ。
誰もが気軽に行ける状況にあるわけではないのだ。

で。
ミュージカル初挑戦で日本の劇場の雄、帝国劇場なのか…と何故かこっちが緊張してしまい、
なかなか自分のスケジュールができず、
配信を聴いた皆様から、大丈夫だよと言われながらも、
手に汗握って聴いてくるわよぉぉぉーと意気込んだんだけど、心配は杞憂だった。

まろやかな声の響かせ方、ハーモニー、滑舌のよさ、
観客にどうみられてどうみせるかの主張、
よく訓練されていた。
姿勢、力の入れ方緩ませ方、役に血を通わせるかたちのよさ。
さすが歌舞伎王になる男だ。
板に乗る基礎体力がめっちゃ強い。
そういう濃さに見慣れてるから余計しっくりくるのもあるけれども。
わたしはストーリーを知らないし、見取りっぽい構成だから、
余計にアピールが上手い人に目がいってしまった(しかも知ってる人だし)のもあると思うけど。

あれ?…うちのこ、すっごい芸のある男じゃないか…贔屓目じゃなくとも上手いじゃんミュージカル。

毎年夏に自主公演をやってきたこととかすごく生きてるんだなぁとしみじみした。

ジャージーボーイズってニュージャージーから成り上がるお話なのよね。
いまだにマンハッタンからリーガルだかイリーガルだかわかんないバスが出ていて、
それに乗って、トンネルを渡り、
ニュージャージー側からマンハッタンを眺めたよ。
フルステージがどんなか見てみたかったね。


主演の中川くん、正直、高音に苦しんでというか疲労があり、
こんなファルセット多用で歌う人なんですか?
と聞いたら、
この役のために歌い方を変えていて、
そもそもボブ・ゴーディオが日本で歌うのOK出してるのひとりだけって教えてもらいました。
うーんそれは喉を大切に…。

身長も大きく容姿もいいのに、ドヤが足りない勿体ない子がいて、
勿体無いお化けが出そうになってて、
言われて気付いたんだけど、
この子、刀ステで燭台切をやってた東くんだ。
刀ステ見たとき、頭ひとつ2つどころか完全に頭抜けていいて(体の大きさの話ではなく)
この子は帝劇に上がれそうと思って観てた子だ。
来たんだね。ここまで。
若いし控えめな子なのかもだけど、自信を持っていいのに。
この恵まれた容姿、早く誰か真ん中に乗せてあげてください。変わるからもっと。


ジャージーはライブ配信回数も多くて、
たくさんの人が楽しめるようになってるのね。
松竹さんはこの辺の対応がやるんだかやらないんだか。
まずは上演されて、舞台の時間を大切に。

うちの子が元気でうまくて、舞台が始まって本当によかった!